北朝鮮が敵対的な形で韓国を別の国家として認識し始めた?
韓国や米国メディアでは、「『大韓民国』」という表現を通じて、北朝鮮が韓国を敵対的な国家だとみなしている、とみる向きが多い。
米国務省の海外向け放送局「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)は、7月11日時点で、「南朝鮮」という呼称は
「北朝鮮が韓国を『同じ民族』または『統一の対象』として見る観点を反映した」
とする一方で、「大韓民国」の呼称を
「北朝鮮が韓国を『別個の国家』として見るという立場が公になったと分析できる」
とみる。さらに、南北関係、米朝関係の見通しが暗くなったことで、
「北朝鮮の対南政策が『敵対的共存』に重きを置いた『二つの韓国』政策に変化している」
とも指摘した。
韓国メディアも
「南北関係を国家対国家関係に転換しようとする意図かもしれないという分析が提起された」(聯合ニュース)
「北朝鮮が敵対的な形で韓国を別の国家として認識し始めたことを示しているのかもしれない」(英字紙コリア・ヘラルド)
と、同様の見方を伝えている。
ただ、7月17日の声明を踏まえると、「南朝鮮」という表現は地域を表現する意味合いの方が強そうだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)