「香港人の生活水準全体が、中国本土からの移民によって圧迫」
次に挙げたのが、香港の「中国化」だ。コロナ禍による移動制限が緩和されると同時に中国本土から人が押し寄せ、「香港人の生活水準全体が、中国本土からの移民によって圧迫されている」という。レストランや大学に中国本土からの移民が殺到し、「この状況が固定化されている」とも話した。
文化的側面にも言及した。香港では主に広東語と英語、中国本土では主に中国語(北京語=Mandarin Chinese)が使われるが、政府高官が中国語を使う機会が増えているとして、これが「香港政府が香港のアイデンティティを侵食していることのひとつ」だと指摘。中国本土からの移民が独自の生活習慣を持ち込んでいることにも言及した。
こういった事柄を念頭に、
「香港の所有権はすでに中国本土に移った。これがこの国安法の3年で感じていることだ」
と話した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)