プロ野球DeNA、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊さん(64)が2023年7月19日に公式YouTubeチャンネルを更新し、18日に脳腫瘍のため28歳で亡くなった元阪神タイガースの横田慎太郎さんとの思い出を語った。
「本当に残念でしょうがない」
横田さんは2014年から6年間にわたって阪神でプレー。2017年に脳腫瘍が発覚し、治療を続けて復帰を目指すも、後遺症による視力低下を理由に2019年に引退した。引退後は、自身の経験を伝える講演活動などを行っていたが、昨年3月に脳腫瘍が再々発し、闘病生活を送っていたと報じられている。
「【追悼】阪神タイガース横田慎太郎選手"多くの感動を本当にありがとう"」と題して公開した動画で高木さんは、「元阪神の横田慎太郎くんが亡くなりました...」と涙声で切り出した。
高木さんと横田さんは、2019年12月に公開された阪神OBで野球解説者の片岡篤史さんのYouTubeチャンネルに公開された動画で初対面。その時の印象を「将来の夢とか阪神時代の辛い時期とか。ほんとに形を崩さず真面目に答えてくれて。その中でも秘めた茶目っ気があってね。すごく好感が持てる人でした」と振り返った。さらに「本当に真面目で、何に対しても一生懸命やる人だなと思って」と続け、「こういう若者が病気になっちゃうんだ...」と声を詰まらせた。
高木さんは、横田さんが16年に開幕スタメンを勝ち取ったこと、19年の引退試合で「奇跡のバックホーム」と呼ばれるセンターから本塁へのノーバウンド送球を行ったことなどを述懐し、「ほんとに若いし、惜しまれるけど、我々にはすごく感動を与えてくれた」としみじみ。
そして「明るい好青年だっただけに本当に残念でしょうがないです。でも、阪神ファンの皆さんの心の中には、横田慎太郎という選手は生き続けると思う。それを今年胸にシーズン、選手たちは頑張ってほしいと思います」と述べ、「横田慎太郎くんのご冥福をお祈りします」と悼んだ。