「1日も早くもう一度楽しんで頂きたい」とSNSで呼びかけ
ツイッターで手伝いを募集した経緯はこう明かした。
「店内に入ると白い床が全く見えず、歩くたびに波打つ泥水に心が折れました。約190坪全域に泥が広がっており、どこに頼んでどう依頼すればいいのか分からず......。それに膨大な作業を考えると、体の力が抜けて椅子に座り込んでしまい、途方に暮れてしまいました。スタッフは私を含め3名です。しかし、足元にイベントの時の写真が沈んでいるのを見つけ、お客様の楽しそうな笑顔を見ていたら、1日も早くもう一度楽しんで頂きたいと思い、思い切ってSNSで呼び掛けてみました」
手伝いには常連客のほか、たまたま投稿を見た人や近所の人も来てくれたという。ボランティアは投稿から1時間ほどで集まり、道具も持参していた。自ら率先して手際よく作業してくれたといい、エスパソの担当者は「知らずにチームワークができ、連携を取りながら作業をしていただきました」とした。集まった人々は5時間ほど作業したという。
一方で、
「ホールの3分の2は絨毯なので、ドロを掻き出した後に高圧洗浄機で洗う二度手間と、泥がペースト状なためなかなか取れ難いのが大変でした」
と、思うように進まない作業もあったという。