「種雄の無念を晴らしてやると息子に誓いました」 木原誠二官房副長官妻の前夫「不審死」事件で遺族会見...真相解明願う

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「再捜査をお願いします」

   2006年4月9日の事です。息子の携帯に電話しても出ない。いつもは必ず折り返し電話がくるはずなのにその日は折り返しもなく、私は少し違和感を覚えた記憶があります。

   なぜかその日はいつもより2時間早く目が覚めた事もあり、連絡がつかなかった息子の事が気になり、貸していた車を返してもらうため夜中の3時頃に種雄の自宅へ向かいました。玄関の鍵が開いていたので中に入ることができたのですが、まさかそこで変わり果てた息子を見つける事になるとは思ってもいませんでした。

   息子は血まみれで、眼を見開いたまま倒れていました。血は天井まで飛び散っており、右太ももの2~30センチ先には、細長いナイフがきちんと置かれていました。当時の警察は「事件性はないだろう。自殺だろう」と判断していました。でも種雄の傷は喉元から肺にまで達していました。自分をそんな風に刺したうえで、足元にナイフをきちんと置いてから絶命するなどということが果たしてあり得るのでしょうか?

   離婚して自分が子供を育てていきたいと、子供たちを連れてくるからお父さんお母さん一緒に面倒をみてほしいと前向きに今後のことを語っていたのに、このまま種雄は犬死になって終わってしまうのか。私はずっと息子を信じています。

   種雄が亡くなった時もまともに捜査されず闇に葬られ、諦め生きてきました。それが12年後に再捜査していただけると連絡があった時には心から喜びました。種雄の無念を晴らしてやると息子に誓いました。しかし捜査が始まり1年も経たないで捜査の縮小が告げられ、捜査1課の捜査班は解散され大塚警察署へと管轄がうつってしまいました。

   警察に対する不信感があり捜査1課の刑事さんには最初冷たく当たってしまったこともあったのですが、私たち家族の思い以上に親身になってくださり今では感謝しかない。今月17日付で、大塚警察署長に宛てて再捜査を希望する上申書を提出しました。熱い思いで捜査に当たってくれた方々にもう一度仕事をさせてください。再捜査をお願いします。

   また、テレビ局や新聞社の皆さまには、この事件に関心を持っていただき、広く報じていただきますよう、心よりお願い申し上げます。

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