井上尚弥を待ち受ける「階級の壁」の正体は? 識者「そんなに簡単ではないのがボクシング」

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「ほとんどの試合が耐久力を示す前に終わってしまった」

   そして「フルトン選手のKO率が高くないからといって攻撃力が低いと断定するのは間違い」とし、「何気ない交換のパンチが効いてしまうことがある。フルトン選手は目が良いのでタイミングの良いカウンターを打てる。見た目がものすごいというパンチでなくても効いてしまうケースがある。幾多の王者が下の階級から上げていく時に苦しみました。複数階級を制覇する難しさです」と解説した。

   プロモーターとして数多くの世界戦をプロモートし、海外で多くのビッグマッチを観戦してきた金平会長は、複数階級制覇に挑んだ王者が「階級の壁」に跳ね返された場面を何度も見てきたという。

   金平会長は「何気ないパンチを被弾してダメージとして溜まってしまうケースもあります」とし、次のように持論を展開した。

「相手と戦った時に重さや頑丈さを感じる。そして骨格の違いによる威圧感。これがいわゆる階級の壁というものです。井上選手の場合、ほとんどの試合が耐久力を示す前に終わってしまっているので未知数です。フルトン選手のようなスーパーバンタム級の第一線で戦っている選手の攻撃を受けた時にどうなるかは分からない。ただこの試合で耐久力を示すことができれば、その上のフェザー級が見えてくるでしょう」

   井上は16日にインスタグラムを更新し、鍛え上げた上半身の写真を添付し「デカさは十分 ここにスピード、キレ、タイミング思い切りを増し増しで行きましょう」とのコメントを投稿し、順調な仕上がりをアピールした。

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