タレントのデヴィ夫人が2023年7月18日のツイッターで、事務所タレントへの性加害が取り沙汰されているジャニーズ事務所創設者の故・ジャニー喜多川氏を擁護するとともに、騒動を受けて問題提起した同事務所の東山紀之さんを批判した。
「死人に鞭打ちではないか」
デヴィ夫人はツイッターで「ジャニー喜多川氏の性加害問題が巷で取り沙汰されてもう長い」と切り出し、国連人権理事会が来日時に被害者へ聞き取り調査を行うことに言及。その上で、「日本の、一芸能事務所の問題を国際機関が調査に来るというこの事態、全く腑に落ちない」と疑問を呈した。
ジャニー喜多川氏を「よく知っている」というデヴィ夫人はその印象について、「事務所の子を我が子のように愛しく大切に可愛がり、ワゴンに沢山のお弁当を載せて自ら各楽屋に配っていた」と振り返り、「特別な世界、関係性というものはある」と指摘。
さらに「ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた」とし、「昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である」と批判。「既に日本中が知っている事をわざわざ世界に知らしめる必要があろうか」と主張した。
また、デヴィ夫人は、現在被害を訴えている元ジャニーズタレントの告発についても、「死人に鞭打ちではないか」とし、「本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない」などと持論を展開。「代わってジュリー氏が謝罪も済ませているのに、これ以上何を望むのか」とした。
さらには、5月21日放送の「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)で、ジャニー氏の性加害を訴えた元タレントの告発を「勇気ある告白」と表現し、事務所の改名の可能性にも言及した東山紀之さんについては、「その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、恩を仇で返すとはこのことではないか。非礼極まる」と苦言。
一連の騒動についてはあらためて「被害を訴えている人々は国連まで巻き込んで、日本国の日本人として、そんな権利がどこに与えられていると思っているのか。あまりにも嘆かわしく、恥ずかしい」とつづっていた。