韓国の旅行系ユーチューバー「ヨンチャン」さんが2023年7月17日、自らの動画の内容を伝えたネットニュースに対し、怒りを露わにした。
「日本に住み、うんざりした『五つの違和感』」
発端となったのは、ヨンチャンさんが9日に公開した「직접 살아보고 느낀 일본에서 살면 안 되는 5가지 이유(実際に住んでみて感じた、日本に住んではいけない5つの理由)」などと題した動画だ。
韓国の視聴者向けに撮影されたものとみられ、全編韓国語で作られており日本語翻訳などはないが、AFP通信(日本語版)にも記事を提供している韓国系の日本語メディア「KOREA WAVE」が16日、この動画を記事で紹介。「韓国ユーチューバー、日本に住み、うんざりした『五つの違和感』」とのタイトルで、大手ポータルサイトにも掲載され、大きな注目を集めた。
記事によると、ヨンチャンさんは日本の都市を回りながら動画での発信を行っているYouTuberであり、問題となった動画は活動を通じて感じた「日本で9か月住んで話したかったこと」を語ったもの。
日本に住む際のデメリットとして、「物価が高いこと」「強者には弱く、弱者には強いという個人主義的な風潮があり、孤独感が強いこと」「人に迷惑をかけないよう気を遣う文化があり、萎縮してしまう人もいること」「一部の高齢者の間には嫌韓ムードがあること」「日本語が必須であること」の5点を挙げている。
この記事を受けて、ネット上ではヨンチャンさんへの批判も出る状況となった。
それを受け、ヨンチャンさんは17日、元となった自身の動画にコメントをつけ、自身の思惑とは違った形で動画の内容がニュースとして拡散されたとして反論した。
「皆さん、私は日本が嫌いではありません。 中立です。私が日本で少し住んで感じたことを話したので、日本に幻想を持った方々と日本で暮らさなければなりませんか? という方にこの映像を参考にしてもらいたくてアップしただけです なぜこれが日本ヤフー、そして他の日本のサイトに再生数もあまりないのにニュース記事として書いたのか疑問です」
「日本の記者さん、どんな考えで記事を書いて私を怒らせるのか本当に知りたい」
視聴者から寄せられたコメントにも、「これがこのように日本のニュース記事に出るとは思いませんでした」と返信。別のコメントには、「私はただ日本を罵倒するために映像を作ったわけではなく、私が生きてきた中で感じたことを言っただけです。私は日本が好きです」ともつづっている。
17日には、「日本ニュース1位に上がった韓国人」と題した動画で本件について語った。日本のネットニュースで注目を浴びる理由がわからず困惑しているとし、動画に日本を批判しようとする意図はなかったとしている。
概要欄では「私は日本が嫌いではありません」と断りを入れ、「ただ留学生時代の経験を話しただけで 日本旅行をして漠然と日本に住みたいという人たちに何か問題があるかも知れないことを知らせました 明らかに個人的な考えにすぎない」と釈明した。
ネガティブな面だけではなく日本の良いところを紹介するための続編を公開する予定もあったとし、「2編(続編)は日本の良さを紹介する映像を作っていたのにこうなって残念です」とつづった。
ヨンチャンさんは自身の動画にコメントをつけ、「映像の主題は日本について理解できなかった人々に私の経験、そして日本と韓国の違いを知らせる映像です」と説明した。
ネットで動画が拡散されたことについて、「日本の記者さん、どんな考えで記事を書いて私を怒らせるのか本当に知りたいです 私の個人的な話もできないし、教えることもできないのか?」と憤りを明かしている。