借金2の4位で前半戦を終えた巨人。17日のヤクルト戦(神宮)は10-11と乱打戦で敗れ、5連敗を喫した。
「夏場以降が楽しみです」
ダメージが残る負け方だ。先発の菅野智之が初回にいきなり3連打で先制点を許すと、村上宗隆に左中間へ3ランを被弾。その後も立ち直れない。ホセ・オスナに中前打で出塁を許すと、武岡龍世を二ゴロに打ち取ったが、内山壮真に左翼席へ2ランを浴びたところで降板。1死しか取れず6失点KO。プロ入り後最短KOとなった。6月に1軍昇格後、先発で4試合安定した投球を続けてきただけに、首脳陣は想定外の大乱調だっただろう。
打線が奮起して秋広優人、門脇誠のアーチなどで6点差をひっくり返したが、4回に船迫大雅が左中間に逆転満塁アーチを被弾。その後再び10-10に追いついたが、延長10回に8番手・中川皓太が武岡にサヨナラ打を浴びて力尽きた。
主力にベテランが多いチーム編成で故障者が続出し、満身創痍だ。開幕から打撃不振だった坂本勇人が復調していたが、6月23日の広島戦(マツダ)で負傷交代。右太もも裏の肉離れで戦線離脱した。また、中軸を打つ中田翔も背中を痛めてヤクルト3連戦はスタメン出場がなかった。ルイス・ブリンソンも左手首を痛めて今月16日に登録抹消。後半戦は引き続き厳しい戦いが予想されるが、スポーツ紙記者は「逆転優勝の可能は十分にあります」と強調する。
「阪神、DeNA、広島に混戦を抜け出して独走する力はない。混戦で食らいついていけば、坂本、中田が万全のコンディションで戻ってきた時に十分戦える。課題だった救援陣も整備されているので、夏場以降が楽しみです」
首位・阪神に6.5ゲーム差。3年ぶりのV奪回へ道は険しいが、ひっくり返せるか。