猿之助容疑者逮捕で「作品に罪なし」相次ぐも...テレビ局なぜネット配信停止? 「慎重判断」の背景、識者見解

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配信停止の基準「非常に明確とは言いにくいところがある」

   「配信停止」を慎重に判断することは、インターネットサービスを展開する上で非常に重要だと、音氏は説明する。誰でもネット空間にアクセスし情報を発信することができる時代に、既存の放送事業者が一定の倫理基準に基づいた情報を提供することは、ネットサービス上での価値を高めることに繋がるという。

「既存の放送事業者がネット上で発信するにしても、テレビ放送と同様の放送基準に基づいてサービスを提供することが、ブランド価値や信頼の維持・向上に繋がりますし、市場を一定程度キープしていくことに繋がるわけです」

   音氏は、配信停止の基準について「非常に明確とは言いにくいところがある」とし「(放送事業者は)常に時代環境や時代状況を見据えながら判断せざるを得ないでしょう」と述べている。しかし、今後「作品に罪はない」という意見が主流になったと認識すれば、配信されることになるだろうとしている。

   先述したように、放送事業者には、自らが定めた放送基準がある。音氏は「放送事業者を律する基準は厳しめに作ってあるんです。その基準に照らし合わせて、猿之助容疑者の出演作品の配信停止という判断をしたんでしょう。その判断自体が、今後変わっていくことは十分あり得ます」と見解を示した。

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