「関係者の理解」なきままの放出は「誤り」
阿部氏が韓国野党議員の会見に出席することと、岡田氏の発言の「政治的に利用するようなことはあってはならない」という部分との整合性を問う質問も出た。泉氏は
「ちょっと私も詳細、どういう経緯でそうなったかというところの報告までは今まだ受けていない状況だ」
と述べるにとどめた。
政府と東京電力は2015年、福島県漁業協同組合連合会に対して文書で「関係者の理解なしには、いかなる処分も行わない」とする方針を示していた。泉氏は、この「理解」が得られていないことを理由に、現時点での放出は「誤り」だとしている。
「それを守れているのか、ということを我々としては問い続けているという状況。今、私たちが認識している部分でいえば、やはり福島や宮城、各地の漁協が反対をしているということでいえば、それは政府の説明や理解というものは足りないということだと思う。そういった意味での、理解なきままの放出というのは、やはり誤りだと考えている」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)