「勉強のお役に立てれば、とてもうれしく思います」
内容量よりも大きめのパックを用いている理由としては、「手に持ったまま開けたり、少し乱暴に開けたり」したときや、開けるために力を入れる際に紙パックが動いてしまうので、中身がこぼれないようにゆとりを持たせていると説明した。
一連の回答の上で、「また、なにかわからないことがあったら、聞いてくださいね。勉強のお役に立てれば、とてもうれしく思います」と児童にエールを送っている。
取材に対し前田さんは11日、雪印に質問を送ったのは小学2年の教え子だとして、次のように経緯を伝える。
その児童は、七夕のときに給食で出たゼリーのカップの容器に何dL入るか興味を持ち、自ら調べ1dLであることを突き止めた。そのうえで「給食の食器にはどれだけ水が入るのだろう?」という新たな疑問を、自主学習ノートに記した。
前田さんは「(給食の)牛乳パックも気になるよね」とコメントを返した。すると児童は給食の牛乳パックではなかったものの、雪印のコーヒー牛乳のパックについて調べてきた。容量や単位が気になった児童は、保護者協力の下で雪印の問い合わせフォームから質問した。
「自主学習ノートでは、一旦『返事を待ってみます』と締めくくっています。しかし、その日中に返事が来たようで、すぐに会社の返信を続きに書いていました。つまり、数日必要だと思っていたのが、当日か翌日などかなり早い返事がきていたのだと思います」
ノートには、「私はたくさん入っている方がうれしいが、(600mL入っていないのには)意味があるとわかった」という感想が書いてあったという。
前田さんは「色々な対応がある中で、子どもの疑問に対して素早い対応をしてもらえるのは大変ありがたいし、すごいことだと感じました」と受け止める。
なお雪印は公式サイトで、問い合わせ内容によって回答に時間を要したり、回答ができなかったりする場合もあると説明している。