「減量が苦しいのは確かでしょう」
ひとつ目は時差や気候への適応で、2つ目に減量を挙げた。
金平会長は「フルトンはフェザー級に上げると言っていた選手ですから。骨格も大きい。程度は分からないが減量が苦しいのは確かでしょう。あとひと絞りのための助走をつけるための2週間のはず。最後の数日のことを考えて早めに入ってきたのでしょう。それだけフルトン自身がシビアに勝ちにきているということの表れだと思います」との見解を示した。
過去に選手を率いて海外での世界戦を経験している金平会長は、減量が楽な選手ほど早めに現地入りすることを拒む傾向にあったという。また、日本国内の世界戦をプロモートした際、減量が厳しい選手の陣営から通常よりも早く来日を要望するケースもあったという。
金平会長は「フルトン選手の場合、プロで初めての海外での試合ですから環境に慣れるために本人の希望があったと思います」とし、「世界的に注目されている試合なので。周到な準備をしたいと思うのは当然のことです。ここで負ければ自分が積み重ねてきたキャリアが台無しになってしまう。早めに来日したことに気合と意気込みを感じます」と語った。