7割のCAが乗務中に盗撮・無断撮影の被害に遭ったと受け止める
航空各社の労働組合などでつくる「航空連合」が22年11~12月にCAを対象に行ったアンケートによると、回答者1573人のうち、「ご自身が乗務する便で盗撮・無断撮影にあったことはありますか」という問いに38%が「ある」と回答。33%が「断定できないがあると思う」と答え、計71%が乗務中に被害に遭ったと受け止めている。
「具体的に何に対する盗撮・無断撮影行為でしたか」で最も多かったのは「全身」(66%)、で「自分以外の客室乗務員」(57%)が続いた。「スカートの中」(8%)、「胸部または臀部(でんぶ)」(3%)といった、今回の法律で処罰対象になりうる部位を撮影されたとする回答もあった。
「盗撮・無断撮影行為に対して、どのように対処しましたか」の問いでは、「画像の削除を依頼」22%、「口頭で注意を実施」18%で、最も多かったのが「特に対処することができなかった」が57%だった。
西嶋氏は、これまでは事案の発生場所の特定が難しかったことから、
「客室乗務員も、その辺を非常に悩みながら、そういう行為に当たったときには、これまで苦労してきたのではないか」
と推測。法律が施行されることで、現場のCAからは
「盗撮の抑止に繋がると嬉しい。盗撮が抑制されることで、客室内の安全性をより高めることができる」
といった声があがっているという。
西嶋氏は
「無断撮影についても、社会的な意識が高まっていけば非常に喜ばしい」
とも話した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)