鳩山由紀夫元首相が2023年7月12日にツイッターを更新。9日に投稿した、「ウクライナのゼレンスキー大統領がNATO(北大西洋条約機構)にロシアへの核攻撃を要請している」という趣旨のツイートが誤りだったとして謝罪した。
「事実を確認できずお詫びして撤回する」
発端となったツイートで、鳩山氏は「近々NATO首脳会議が開かれるが、ゼレンスキー大統領はNATO軍にロシアに対して核攻撃をして欲しいと要請している」と情報ソースを明示せずにツイート。
さらに「そんなことをしたら、ロシアが核で反撃することは間違いなく、全面的な核戦争で人類が滅びてしまいかねない」とつづり、「NATOがゼレンスキー大統領の要望を受け入れないことを切に望む」と訴えていた。
しかしこの投稿は、誤解を招く恐れのあるツイートにユーザーが背景情報を提供する機能「コミュニティノート」の対象となり、誤りを指摘された。
鳩山氏が情報ソースにしたと思われるのは、ゼレンスキー大統領がウクライナ語で発言している動画。英語字幕で「They can use nuclear weapons on Russia」とつけられていたが、2月7日にAP通信がその字幕を「誤り」と報道。実際にはゼレンスキー大統領はウクライナ語で「NATOに求めること」という質問に対し、「先制攻撃を通じて、ロシアが核兵器を使用することを不可能にするべき」と答えたと報じられていた。
この指摘を受けてか、鳩山氏は12日にツイッターで「ウクライナ語がわからず日本語訳を信じてゼレンスキーがNATOにロシアへの核攻撃を要請と書いたが、事実を確認できずお詫びして撤回する」と謝罪。「正確にはロシアへの先制攻撃の要請であった」と説明した。
近々NATO首脳会議が開かれるが、ゼレンスキー大統領はNATO軍にロシアに対して核攻撃をして欲しいと要請している。そんなことをしたら、ロシアが核で反撃することは間違いなく、全面的な核戦争で人類が滅びてしまいかねない。NATOがゼレンスキー大統領の要望を受け入れないことを切に望む。
— 鳩山友紀夫(由紀夫)Yukio Hatoyama (@hatoyamayukio) July 9, 2023