東海道には女性専用なく、JR東海「現行が適正と考えている」
JR東海の東京広報室は7月11日、取材に対し、「現時点で、東海道新幹線のトイレは男性小便用トイレ、男女共用、多目的の3種類です」と答えた。とすると、のぞみも含めてどの車両にも女性専用トイレはないことになる。
女性専用を設けていないことについては、「車内のトイレにつきましては、限られた空間において一定の座席数を確保しながら設置をいたしておりますが、現在のご利用状況をみますと、現行が適正であると考えております」とコメントした。そのうえで、「今後とも、お客様のご利用状況を踏まえながら、サービス改善に努めてまいります」と述べた。
また、JR西日本も、東海道新幹線に乗り入れている山陽新幹線については、のぞみも含めて女性専用トイレはないと取材に述べた。一方、新大阪駅を発着して九州新幹線に乗り入れているJR九州と共同開発の新幹線については、女性専用があるとした。北陸新幹線にも、女性専用があるという。
東海道乗り入れに女性専用がない理由については、「男性用トイレを設置して利用していただいており、女性の方が男女共用トイレを利用しやすくなっています」と説明した。今後、女性専用を設置するのかについては、「現在は、予定していませんが、女性専用がほしいとのご要望を踏まえて、今後検討したいと考えています」と話した。
JR九州も、JR西日本と同様に、女性専用トイレがある新幹線とない新幹線が分かれていた。
山陽新幹線に乗り入れている九州新幹線に女性専用があるものの、それ以外と西九州新幹線は、女性専用はないと明かした。
その理由については、「新幹線の構造上、設置できるトイレの数が限られており、男女共用でお願いしています」と説明した。クレームがあるかについては、「女性専用がほしいと感じておられる方がいるかもしれないですが、広報では把握していません」と述べた。今後についても、構造的な理由から女性専用を設けることは考えていないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)