プロ野球巨人の浅野翔吾外野手(18)が2023年7月8日に東京ドームで行われたDeNA戦で1軍デビューを飾った。
1軍初打席は6点リードの6回にめぐって来た。この回先頭の梶谷隆幸外野手(34)の代打として打席に立った。マウンドはDeNA左腕・田中健二朗投手(33)。1ボール2ストライクと追い込まれ142キロのストレートを空振りして三振した。
「まだ1軍では厳しいなという感じがしました」
第2打席は8回2死1塁の場面だった。DeNA左腕・石川達也投手(25)は1ボールから3球続けてストレートを投じ、浅野は2球目をファウル、3球目を空振りし、最後も空振りして三振。7回の守備では足を滑らせるなどほろ苦いデビュー戦となった。
注目を集めた22年のドラフト1位ルーキーの1軍デビュー戦は2打席2三振に終わった。将来の巨人を背負う期待のルーキーのデビュー戦を元コーチはどのように見たのか。J-CASTニュースは、巨人の戦略コーチを務めた橋上秀樹氏(57)に分析してもらった。
橋上氏は今回の1軍昇格に関して「イースタンリーグで打率2割4分だとなかなか1軍に推薦できない成績です。今回はお試し期間というか、そういった意味合いが濃いのかなと感じました。実力で1軍昇格というよりは、1軍の首脳陣もちょっと見てみたいというのがあったのかと思います」と分析した。
そして「2打席を見た感じではまだ1軍では厳しいなという感じがしました」と指摘し、その理由を説明した。
「キャッチャーは迷うことなくインコースを要求する」
「体に力があるというふうには見えますが、まだ木のバットに対応できていない感じがします。上体が非常に強く、バットが外回りする俗に言うドアスイングです。特に左投手の中に入ってくるボールに対しては、ほぼほぼ詰まるだろうという打ち方ですね。上体が強すぎるあまりに上体に頼ったバッティングをしている。第1打席の2球目にバットが折れたのは、明らかにバットが外回りしているから。あの球威のあのコースでバットが折れるようであれば、今後もかなりの数のバットを折るだろうと思います」
さらに「浅野選手のスイングを見たらキャッチャーは迷うことなくインコースを要求するでしょう。インコースがさばけないのが一目瞭然ですから」と続けた。
浅野は今季イースタンリーグで50試合に出場して打率.240、4本塁打21打点を記録。7月7日に出場選手登録され1軍に合流した。
橋上氏は今後に関して「木のバットに対応するにはまだまだ時間がかかると思います」とし、「1軍クラスの投手を肌で感じて、さらに身につけないといけない技術など自分自身で課題を見つけて修正していくことが必要になる。ドラフト1位ですから将来的にはレギュラーとして育ってほしいという思いがあるはずなので、2軍できっちりと木のバットに対応できる打ち方を身につけたほうが良いと思います」との見解を示した。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) July 8, 2023
ドラフト1位ルーキーの初登場に大歓声
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浅野翔吾の初打席は三振も積極的に振っていった??
?プロ野球(2023/7/8)
??巨人×DeNA
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