ブズコバ、全仏「失格騒動」批判続くも... ウィンブルドン活躍に「誇りに思う」母国メディア称賛

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   テニスのウィンブルドン選手権女子シングルス4回戦が2023年7月9日に現地で行われ、マリエ・ブズコバ(チェコ、24)がマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ、24)にフルセットの末逆転負けした。

   ブズコバは第1セットを6-2で先取したが、第2セットを4-6で落とすと最終セットは3-6と巻き返しならず準々決勝進出を逃した。

  • 全仏混合複で優勝した加藤ペア(写真:AP/アフロ)
    全仏混合複で優勝した加藤ペア(写真:AP/アフロ)
  • 全仏混合複で優勝した加藤ペア(写真:AP/アフロ)

「祖国の名誉を傷つけることはなかった」

   地元メディアはチェコ出身の両者の対戦を注目し、複数のメディアが特集記事を組んだ。地元スポーツメディア「iSport.cz」(WEB版)は、「素晴らしい戦いの末、ボンドロウソバが準々決勝に進出した」などのタイトルで記事を公開。2時間以上に及んだ激闘を振り返り、両者のプレーを称賛した。

   地元メディア「Idnes.cz」はブズコバとボンドロウソバが幼少のころからしのぎを削ってきた良きライバルであることを紹介し、チェコテニス界のレジェンドの談話を交えて記事を展開した。

   同メディアは、テニスの聖地で顔を合わせたブズコバとボンドロウソバは「祖国の名誉を傷つけることはなかった」と称賛した。

   そして4大大会男子シングルスで通算3勝を挙げた地元レジェンドのヤン・コデシュ氏(77)のコメントを紹介。73年のウィンブルドン選手権男子シングルスで優勝した経験のあるコデシュ氏は「彼女たちを誇りに思う。素晴らしいプレーをした」と絶賛したという。

「加藤は私たちを悪者にした」

   ブズコバは全仏オープン(6月開催)で起きた加藤未唯の「失格騒動」でテニス界をはじめファンからも批判を浴び、1カ月以上を経過した現在も尾を引いている。全仏終了をもって騒動は収束に向かったが、ブズコバがウィンブルドン期間中に地元チェコメディアに加藤への怒りをぶちまけたことで、インターネットなどで批判が再燃した。

   ブズコバのSNSや試合を速報したウィンブルドンの大会公式SNSにはブズコバを批判するコメントがいまだ絶えない。

   加藤が失格になったのは全仏オープン女子ダブルス3回戦。加藤が自陣コートにあったボールをコート外に出すためバックハンドで返球し、これがボールガールの頭部に当たり失格となった。複数の欧州メディアによると、加藤が主審に警告を宣告された直後にブズコバペアが主審に異議を申し立て、判定が覆って失格になったという。

   ウィンブルドン期間中に地元メディア「iDNES.cz」の取材に応じたブズコバは、「彼女(加藤)はすべてを引き起こし、私たちを敵に回した。彼女は私たちを悪者にしたのです」と非難し、加藤の過去の行動に言及した。

   ブズコバは「彼女は試合中ずっと怒っていてラケットを投げることもあった」と全仏でのプレーを振り返り「私たちはオーストラリアで対戦したことがあるけど、そこでも似たような感じだった。彼女は何かトラブルを起こしていた。多くの選手たちが、彼女がコートでどんな態度をとっているか知っていると言っていた。彼女にあんなことが起きても驚かないと言っていた」と語ったという。

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