ウィンブルドンまで持ち越された騒動
加藤は女子ダブルスの失格を乗り越え全仏の混合ダブルスで優勝し、多くのテニス関係者から称賛された。これに反して現役選手や元選手、テニス解説者からブズコバペアへの批判は高まり、ブズコバのSNSに誹謗中傷のコメントが相次いだ。
全仏オープンが終了しいったん騒動は収まりかけたが、ブズコバがウィンブルドン開催中に地元メディアに加藤への怒りをぶちまけたことで、インターネットなどでブズコバへの批判が再燃した。
7月4日に公開された地元メディア「iDNES.cz」のインタビュー記事の中でブズコバは「彼女(加藤)はすべてを引き起こし、私たちを敵に回した。彼女は私たちを悪者にしたのです」と非難し、次のように続けたという。
「彼女は試合中ずっと怒っていてラケットを投げることもあった。私たちはオーストラリアで対戦したことがあるけど、そこでも似たような感じだった。彼女は何かトラブルを起こしていた。多くの選手たちが、彼女がコートでどんな態度をとっているか知っていると言っていた。彼女にあんなことが起きても驚かないと言っていた」
このような背景から「失格騒動」はウィンブルドンまで持ち越された。ボンドロウソバの勝利を速報した大会公式ツイッターやインスタグラムには、ボンドロウソバの勝利をたたえるコメントと共にブズコバへの批判的なコメントも見られた。「次のステップに進むために加藤とスーチャディに謝る時が来た」「ブズコバはローラン・ギャロスで起きたことを謝罪すべき」「悪い血を追い払った」などのコメントが寄せられ、いまだ尾を引いているようだ。