益城町発・カルディ「すいかあいす」が販売20万本超の大人気! 仕掛け人が語る産官学プロジェクトの舞台裏

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「熊本に来て本当に良かった」

   試作を繰り返し22年2月、いよいよ正式な商品化が決定。3月に行われた町長をはじめとする関係者向け試食会も好評だった。

「私も初めて試食した時、これはきっと全国の人々に受け入れてもらえると実感しました。はじめて益城町のスイカを食べたときの『甘くておいしいな』と感じた味が、そのまま表現されていました」

   県内の各種報道機関にも取り上げられた。川合さんは「熊本の方々は流行りものが好きですのですぐに飛びついてもらえました」と冗談めかして話す。

   大きな反響を受けて、すいかあいす、すいかのくずきり、かけるミニトマトは今年も再販された。すいかあいすは昨年3~4万本ほど販売したが、今年は既に20万本以上売れているという。

「今年も売れ行きが良く、来年は今年よりももっと多く販売したいとお話をいただいています。町の名前が入った商品を継続的に販売し夏の定番となれば、より印象的に町のことを伝えられると思います。パッケージの産地紹介に熊本県だけではなく『益城町』を表示していただいたのは、私の強いこだわりで、通常は都道府県までの表記で、もへじさんには相当無理を言いました(笑)」

   県内でも好評で、益城町産業振興課の山田星夏さんは個人の所感だと前置きの上で次のように話す。

「町内の人々からも喜ぶ声があります。地震の時にお世話になった他県の方々に、自分たちの元気な姿をアピールできると意気込む生産者さんもいました。もともと地震で知られていた町が元気になったこと、どんな町でどんな産品があるのか、全国にお伝えすることができて嬉しく感じます」

   プロジェクトを振り返って川合さんは「まさか自分がこういう事をするとは思わなかった」と話す。これまで商品開発を手掛けた経験はなく、名古屋・東京での仕事が長かったために地方で働くことも想定していなかった。成功したのは、多くの人々の協力のおかげだと深く感謝する。

「一から関係を作っていくところから始め、恐る恐る打診していたのが、今では何でもご相談させていただけるようになりました。プロジェクトの肝でもある産品の調達を手掛けてくださった農協の方々とは一緒にゴルフに行くくらいの仲になりました。
この取り組みが益城町にとって意義のあることになってほしいです。多くの方々から手厚いサポートを頂けたことが印象的で、熊本に来て本当に良かったです」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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