益城町発・カルディ「すいかあいす」が販売20万本超の大人気! 仕掛け人が語る産官学プロジェクトの舞台裏

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益城町の大学生に学びの機会を

   プロジェクトにはJALのほか、カルディコーヒーファームで販売される和食材商品の開発を手掛ける「もへじ」、原料を提供する上益城農業協同組合、そして東海大学熊本キャンパスが加わった。農産物を用いた商品アイデアを学生たちから募り、商品開発や商品流通に知見を持つもへじがアドバイスやアレンジを加えることで、全国に通用するヒット商品を生みだし町のイメージアップを図る。

   川合さんは学生たちに対し、プロのマーケティングに触れることで今後の学びに生かしてほしいと期待する。

「益城町に関連性が深い学生たちに、プロジェクトメッセージを伝えるためにぜひとも協力してほしいと考え、益城町と益城町にキャンパスを設置する東海大学との協力活動の一環として、協力を求めに行きました。JALも商品PRや空港での販売で応援すると。熊本地震では東海大学阿蘇キャンパスも被害に遭いました。校舎は半壊し、その移転先が益城町でした(2023年4月に移転)。学生の皆さんの学びにもつながると思い、何回も足を運んで協力を得ることができました。今ではいい思い出です」

   プロジェクトに参加した12人の学生は意欲的で、短い検討期間にもかかわらず30~40もの商品案が集まったという。素朴なものから尖ったアイデアまで様々で、もへじはプロの目線から様々な知見を授けた。

   スイカゼリーを作りたいという案は、差別化を図るために和のテイストを取り入れた葛切りに。ミニトマトを用いた商品としては、夏野菜を用いた冷製スープ「ガスパチョ」にしたいという声があり、アレンジの幅を広げるべくトマトベースの麺つゆに仕上がった。カルボナーラ風など洋食の要素を取り入れた鍋の素やめんつゆが流行していたためだ。

「すいかあいすは、夏に出す商品なのでオーソドックスなすいかシャーベットを作りたいという学生のアイデアと、店舗で販売するには常温で販売し、家で凍らせるタイプの方がベターというもへじさんのアドバイスを融合させて、生み出されました」

   学生はこのほかにも様々な場面に立ち会い、すいか加工の工場見学なども行っている。

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