南アルプス登山道で「直火の焚き火」、ゴミ放置 SNSで物議...県も把握「森林火災に繋がる行為控えて」

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「直火の焚き火は止めて、決められたルール内で楽しんでほしいです」

   焚き火などの行為について、北岳山荘のスタッフは7月7日、取材にこう苦言を呈した。

「山荘に立ち寄った登山者の方から、3日中に情報を得ています。焚き火では、石と木の枝を集めて直火で炊飯したのではないかと思います。ナイフは、川釣りでは使うかもしれませんが、登山では、小型の刃物があればよく、なぜ持っていたのかと思います。国立公園内ですので、直火の焚き火は止めて、決められたルール内で楽しんでほしいです」

   県有地を担当する山梨県の中北林務環境事務所の県有林課は7日、南アルプス市から同日に情報提供を受けたとして、取材にこう話した。

「土地を管理している県の条例では、焚き火を禁止する規則は定められていません。しかし、森林火災に繋がる行為は、控えていただきたいと考えています。今後は、山火事を防ぐため、広く注意喚起していきます」

   国立公園を所管する環境省の南アルプス自然保護官事務所も7日、自然公園法上、焚き火は規制行為には該当していないと取材に答えたが、「どこでも焚き火をしていいわけではなく、キャンプ場で行ってほしいと思います。それでも、直火はキャンプ場でも禁止しています」と話した。

   国立公園内でテントを張る行為については、工作物を築くことを禁じた自然公園法の第20条に基づき、規制対象になるとした。ゴミ放置については、ゴミなどを捨てることを禁じた第37条に抵触する可能性があるとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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