「2年連続の大幅減俸避けられない」 9失点炎上→防御率4.60に...34歳・田中将大の厳しい現状

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   抑える術が見つからなかった。楽天・田中将大(34)が4日のオリックス戦(東京ドーム)に先発登板して4回11安打9失点の大乱調。日本での自己ワースト失点で今季5敗目を喫し、防御率は4.60に悪化した。

  • 田中将大
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日米通算194勝をマークも...

   立ち上がりから集中打を浴びた。初回に先頭から3連打を浴びて無死満塁のピンチを作ると、レアンドロ・セデーニョに押し出し四球、首位打者を快走する頓宮裕真にスプリットで左中間へ満塁アーチを浴びていきなり5失点。

   2回もセデーニョにバックスクリーンへ来日初アーチを被弾した。4回も頓宮にこの試合2本目となる10号2ランを浴びるなど歯止めが利かない。直球が走らず、スライダー、スプリットの制球も甘い。百戦錬磨の田中でも修正できなかった。

   ヤンキースで6年連続2ケタ勝利をマークするなど先発ローテーションとして稼働し、21年に古巣・楽天に復帰。NPB最高年俸の9億円プラス出来高の2年契約を結んだが、1年目は打線の援護に恵まれず4勝9敗。昨年も9勝12敗と2年連続で負け越し、昨オフに大幅ダウンとなる推定年俸4億7500万円で1年契約を結んだ。

   巻き返しを期待された今季だが4勝5敗と波に乗れない。特にオリックス戦は2試合登板で防御率15.75と打ち込まれているのが気がかりだ。日米通算194勝をマークし、名球会入りの200勝が見えてきたがこの試練を乗り越えられるか。

   スポーツ紙デスクは、「田中が2ケタ勝利を挙げる活躍をしなければ、チームも上にいけないのが現状です。5位に低迷している苦しい状況で、結果を出せなければ2年連続の大幅減俸は避けられない」と指摘する。

   石井一久監督が就任3年目の今季は借金13と低空飛行が続いている。目標に掲げたV奪回は険しくなったが、ファンのためにも意地を見せて欲しい。(中町顕吾)

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