バスの前で急停止連発...軽自動車「あおり運転」動画拡散 運行会社「事故招くのでやめて」、警察が捜査

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約5分間にわたって、嫌がらせのような運転が続いたという

   動画の投稿者は7月4日、J-CASTニュースの取材に応じ、次のようにトラブルのきっかけについて答えた。

「最前列に座っていたため、軽自動車が路肩に止まっているのは見えていましたが、まさかバスの直前で割り込みはしないだろうと思っていたところ、バスをかすめるように発進したのでびっくりしました。運転手さんもクラクションを鳴らしたと記憶しているのですが、それが軽自動車のドライバーには気に障ったようで、信号待ちのあとの青信号で発進してすぐ交差点内で停止してバスの運行を妨害しました。バス側に問題はないと思います」

   バス車内の様子については、「何度か、バスの直前で急ブレーキを踏んだため、そのたびにバスも前後に揺れたのですが、スピードも遅く幸いにも怪我等された方はいらっしゃらなかったようです」と明かした。警察への連絡については、「阪急バスさんから通報されるのが一番良いのではと思いますが、そうでないなら動画を京都府警に提出することも考えております」としている。

   阪急観光バスの広報担当者は4日、空港リムジンバスがトラブルに遭ったのは、1日の19時前ごろだったと取材に答えた。大阪空港から京都駅八条口に向かう途中で、バスには、10人ぐらいの乗客が座席にいたという。

   発端については、「ツイッターの投稿通りです」と説明した。バスが軽自動車にクラクションを鳴らしてから、約5分間にわたって、嫌がらせのような運転が続いたとした。バスが急停車したことで、運転手や乗客にケガがあったとは聞いていないとしている。

   軽自動車の行為については、「このような運転は事故を招きますので、やめていただきたいと思っています」と苦言を呈した。バスについては、運転手がぶつかると思ってクラクションを鳴らした可能性があるとしながらも、「推奨しておらず、できれば避けた方がよかったと考えています」と話した。

   また、バスのドライブレコーダーには、動画と同じような映像が映っていたと明らかにした。今後、警察に被害届を出すかについては、「バスは遅れもなく時間通りに運行できましたので、そこまでするかどうか検討しています」と話した。

   京都府警の南署は4日、取材に対し、一般の人からツイッターで動画を見たと連絡があったとし、動画は把握していると認めた。

   そのうえで、軽自動車の運転は悪質だとして、本部の交通指導課が道交法違反(あおり運転)に該当するかどうか捜査を始めたことを明らかにした。今後は、阪急観光バスに対し、ドラレコの映像提供や運転手からの聞き取りなどを求めることもありうるとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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