「弊社が納税資金を預かっている事実もなく、税務申告の手続等を代行することは不可能」
Carry Onは3日、公式サイトで「がーどまん氏の動画に関して」とする声明を発表した。「『チャンネルがーどまん』をはじめとする当事務所のクリエイターの退所につき、ご迷惑・ご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」とした上で、問い合わせが相次いでいることや「一部において事実と異なる憶測等も見受けられます」との理由を挙げ、詳細を明かした。
「今回、税金の未申告が指摘されたのは、がーどまん氏が保有する法人(以下「当該法人」といいます。)」であり、「税理士との顧問契約は、当該法人と会計事務所との間で締結されています」と主張。「税理士とのやり取りはクリエイターが主体となって行い、フォローが必要な際は、弊社からもサポートを行っておりました」とした。
「弊社はがーどまん氏ら個人3名とマネジメント契約を締結しており、がーどまん氏が保有する当該法人とは、何ら契約を締結しておりませんでした」と指摘。「YouTubeからの広告収益の受領権限は、弊社ではなく当該法人に帰属」しているとしたほか、「当該法人としての全売上や支出については、弊社は把握できる立場になく、弊社が納税資金を預かっている事実もなく、税務申告の手続等を代行することは不可能であり、個々のクリエイターにおいて、税理士とのやり取りを進めていただく形としておりました」とした。
税金が未申告となった原因は調査中だが、2022年には発覚していたとして「弊社も、がーどまん氏と共に税理士との対話を誠心誠意進めておりました」という。「今後、係争に発展する可能性もありますので、現時点でのコメントは差し控えさせていただきます。新たに公表すべき事情が生じた場合には、速やかに公表させていただきます」としている。
「がーどまん氏以外のクリエイターとは税務含む、何らかのトラブルが発生していた事実はございません」とも主張。「各クリエイターとは退所の意向を確認した後に、その意思を尊重し契約解除合意書を締結しておりますが、当該合意書内で弊社からの退所及びその理由に関しての言論統制を行っている事実はございません」としている。
同事務所は「この度は皆様にご迷惑・ご心配をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。弊社は今後、より一層のガバナンスの強化に取り込む所存です」と謝罪。また、「事実と異なる内容を基にした所属クリエイター及び弊社への誹謗・中傷に対しましては今後法的措置も検討してまいります」としている。
現在もCarry Onに所属しているYouTuberの「きまぐれクック」さんも3日、ツイッターで事務所の声明を引用した上で「僕も事務所から紹介して頂いた税理士さんにお世話になっておりますが、今まで何も問題なく納税は出来ております。今の税理士さんには引き続きお願いするつもりですし、事務所のサポートも満足してるのでやめる意向もありません。また、当人たちの状況は僕も全く把握してないのでわかりません」と伝えている。