MBTIは話題の性格診断16Personalitiesと「全くの別物」 協会が注意喚起...どう違う?詳しく聞いた

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MBTIと16Personalitiesはベースとなる理論が異なると指摘

   16PersonalitiesはMBTIとどのように異なるのか。MBTIを「正式な」MBTIだと呼ぶ人がいることについて、協会は以下のように述べる。

「MBTIはMBTIである。では、だからと言って、16Personalities が、『誤った』MBTIというのも間違い。16Personalitiesは16Personalitiesである。そしてMBTIと16Personalities は、まったくの別物である」

   MBTIは性格を診断せず、テストでもないという。

「MBTIの開発目的に合意された人が有資格者の支援のもと受検し、報告されたタイプが本当に自分であるかどうかの、『タイプ検証』というプロセスを経て、ご自分をじっくり分析していくことに重点が置かれるメソッドである」

   14年5月10日付の読売新聞の記事によれば、MBTIを体験した記者が90項目以上の質問に答えた段階で「ISFP」という結果が出た。その後、資格を持つ専門家と2時間ほどのやり取りをすると実は「INFJ」だったと、体験を記している。

   また協会は、MBTIと16Personalitiesはベースとなる理論が異なると指摘する。MBTIはユングの心理学的タイプ論がベースになっている。一方、16Personalitiesは「ビッグファイブ」という理論などがベースになっていると説明する。複数のサイトによれば、ビッグファイブは「開放性」「誠実性」「外向性」「調和性」「神経症的傾向」という5つの尺度を用いる。

   16Personalitiesの公式サイトでも同様に、MBTIについて触れつつも、「私たちのモデルでは、異なった性格の特徴やタイプを定義している」と述べている。別の箇所では、シンプルかつ利便性を追求するために4文字のアルファベットを採用したとしつつも、「ユングの概念は取り入れていません」としている。

   その後「ユングの概念は科学的に測定し検証することが非常に難しい」とし、「ビックファイブ性格特性と呼ばれる性格の次元を手直しし、バランスを取りました」と説明している。

   16PersonalitiesがMBTIだと誤認された理由について、協会は「MBTIオリジナルの16タイプの記号で表された16のタイプ分類の方法を用いている」という点を挙げている。

   一方でMBTIでは、同じタイプだったとしても、一人一人の成熟度が異なるために行動はそれぞれ異なると考えている。「MBTIは行動を測定するものではないというだけでなく、人の行動は多くの側面があるため、行動だけでその人のコアとなる性格を見ることは困難を極める」という。

   16Personalitiesの公式サイトでも、「私たちのサイトでは、特定の性格タイプに属する人がどのような行動を取る可能性があるかについて説明しています。しかし、指標と傾向を説明したものであり、決定的なガイドラインや答えを説明したものではありません」と呼びかけている。

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