プロボクシング「素人が替え玉出場」でプロモーター謝罪 「何かあってからでは遅い」国内ジム会長が危惧したリスク

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過去には韓国の世界戦で「替え玉」事件

    金平会長は、プロモーターとして今回のような素人をリングに上げることは全くメリットがなく、むしろリスクしかないと指摘する。真実が発覚した場合プロモーターライセンスの停止処分などの可能性があり、プロモーターとしての信頼が失墜する。このようなことから金平会長は「平仲会長に悪意は感じられませんが、プロモーターとしての責任はあると思います」と語った。

    金平会長によると、過去にも国内で同様の「替え玉」事件があり、来日したタイ選手が申請していた選手とは別人だったという。84年に韓国で行われた世界戦では申請していた挑戦者とは別人がリングに上がりKO負け。韓国人王者は防衛に成功したが、後日「替え玉」が発覚し興行を主催したプロモーターら関係者が詐欺の疑いで逮捕されたという。

    今回「替え玉」としてリングに上がった2人はともに1回KO負けを喫したが、金平会長は「大きなケガがなかったことが不幸中の幸いだと思います」と指摘し、次のように持論を展開した。

    「もしものことがあった場合、ボクシング界にとっても大事になります。近年、ボクシング界は選手の健康管理に力を入れており、安全面にも気を配っています。海外から招へいする選手も同じく細心の注意を払います。何かあってからでは遅いので、選手の実力や戦績を十分に考慮した上で招へいします。恐らく平仲会長も慎重に調査をしたと思いますが、最終的なチェックが足りなかったのでしょうか。このようなことになってしまい残念に思います」

    スポーツ紙などの報道によると、平仲氏は30日に会見を行い「替え玉」の事実を認めた上で、「ボクシング界、協会などに迷惑をかけて申し訳ありませんでした」と謝罪したという。

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