タバコの吸い殻で「水槽の魚がほぼ死に絶えました」 水族館が悲嘆の注意喚起「絶対にやめて下さい」

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   京都市右京区にある「京都花園教会水族館」が2023年6月27日、屋外の水槽で展示していた魚が立て続けに死んでいたことをツイッターで公表し、水槽からタバコの吸い殻が出てきたことも明かした。

   「京都花園教会水族館」の入場は無料。寄付金で運営している。

  • 京都花園教会水族館のツイッター(@mokusokai)より
    京都花園教会水族館のツイッター(@mokusokai)より
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  • 京都花園教会水族館のツイッター(@mokusokai)より
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「本当に心苦しいです」

   花園教会水族館はツイッターで「許せない!!タバコの吸い殻で野外水槽の魚がほぼ死に絶え、子どもの憩い場が奪われました。当館の野外水槽のコイや金魚が立て続けて死んだので原因を調べるべく水槽内を調査したところ、一本タバコの吸い殻がでてきました」とつづりながら、水槽が置かれていた場所の写真を掲載した。

   「ニコチンは殺虫剤に使われる程に毒性が強いです。一本で野外水槽全滅です。絶対にやめて下さい」と注意喚起し、「当面、野外水槽展示は中止させて頂きます」とも伝えた。

   別の投稿では「稚魚から手塩に育ててきた子達や飼育放棄で引き取った子達でした。貴方にとってはただの魚かも知れませんが、貴方が考えている以上のバックグラウンドがあるんですよ。死んだ魚達にはただただ本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と胸中をつづった。

   その後「とりあえず緊急的に生き残った魚達を別の水槽に移す作業を行っていますが、どの子も元気がないので、生きられるかは微妙なところです。普通に水槽を移すだけでリスクあるんですよ。温度、ペーパーや硝酸塩値、混泳、、、色々」「併設しているカメ水槽も展示中止します。本当に申し訳ございません。毎日、子ども達がこの子達に挨拶するのが日課になっていたし、本当に心苦しいです」と、苦しい胸中をつづっている。

12年続いた野外展示は撤去

   28日の投稿によると「水槽の生き物たちが死に始めたのがこの1・2週間ほど」であり、最初にコイが死んでしまったのをきっかけに水の入れ替え、ろ過装置の入れ替え、酸素供給量やPH計を見ながら経過を観察した。だが、「それまでは元気に泳いでいた魚たちが段々と水底で動かくなくなり、そこからどんどん魚が死んでいきました」という。

   投稿では「普段は元気に泳ぎ回ってた魚たちが、なぜかほぼすべての魚が端っこに固まってジッとしている姿を目撃した為、反対側に何か原因があるのでは?と水槽の底を調べたところ1本のタバコの吸い殻を発見しました」と状況を明かし「これらの原因が吸い殻によるものである可能性を考慮して、野外水槽内で生き延びている(じっとしてた)魚に対して、タバコの毒成分が付着している可能性を考慮し、水合わせを行った後、カルキを抜いた真水でしっかりと魚を洗って本日、別水槽に移しました。その後、別水槽に入れてから暫くするとしっかり泳ぐようになり、以前のような動かなくなる現象も起こらず、体調の改善が見られます」と説明。「以上から、タバコの吸い殻の水槽内への投下によって野外水槽の魚に影響を与えた可能性が極めて高いと結論付け、注意喚起のツイートになりました」と投稿に至った経緯を明かした。

   今後の水槽展示については27日の投稿で、「12年続いた野外水槽ですが、大変残念ではありますが、生き物の命が危険に晒される可能性がある以上、これを機に撤去する事に致しました」と判断したという。「今後、他の場所で同じような事がない事を祈りつつ、注意喚起のためにこのツイートは残させて頂きます。このような結論になりました事を深くお詫びすると同時に、ご理解の程、何卒宜しくお願い致します」とつづっている。

   一連の投稿に対しては「命を命とも思わない人がいる事に憤りを覚えます」「喫煙者全員が悪いわけではないけど、マナー悪すぎる人の方が多すぎるんだよな」「同じ喫煙者として、申し訳ないです」といった声が寄せられている。

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