アニメもボカロもシティポップも...「海外で聞かれる日本の楽曲」なぜ集約? Spotify「Gacha Pop」に詰まった多様性

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Gacha Popの反響

   Gacha Popは、海外に向けて日本のクールなポップカルチャーを発信するというコンセプトをもとに、様々な楽曲を1つのプレイリストに束ねる。芦澤さんは、日本の音楽の強みはこの多様性だと語る。

「日本のコンテンツはどちらかといえばガラパゴスで、独特の環境の中でアニメやゲームなど日本が誇るべきカルチャーが生まれ、それらと相乗する形で優れた音楽が発展しました。統一化したフォーマットでなく、多様化した独特の音楽、それ自体が日本の音楽の魅力と考えています」

   こうして誕生したGacha Popは、海外の若い世代に好評だ。

「もともと海外に日本の音楽を発信していくために作られたので、立ち上げた当初は海外のリスナーが9割ほどでした。特にアメリカやインドネシアが多いです。年齢層は国にもよりますが、特にZ世代に聞かれています」

   現在Gacha Popは、スポティファイ内の日本の楽曲を採用した全プレイリストの中でも好評で、一時はアクセスランキング3位にまで浮上したという。Gacha Popにピックアップされている曲の多くは、リスナーが能動的に曲を選んでいることが多いという。繰り返し再生するコアなファンも目立つそうだ。

   Gacha Popは日本でも注目を集めている。芦澤さんは、「予想より早かった」と驚いた様子だ。ツイッターで話題になったことをきっかけに、国内でも再生数が増えたのだ。

「Gacha Popは日本のポップカルチャーの多様性が詰まっており、聴き方に1つの正解はありません。『世界に向かうポテンシャルのある日本の楽曲にはこういうものがあるのか』など、新しい発見があるはずです。おもちゃ箱から飛び出したようなGacha Popのカラフルな世界観を、先入観なくそれぞれの価値観で受け止め楽しんでほしいです」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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