東大模試で「雑音入りリスニング」...当初不評も合格後好評に 話題の東進取り組み、発端は受験生の「涙ぐましい努力」

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着想元は受験生の「涙ぐましい努力」

   取り組みについて運営会社・ナガセのコンテンツ本部長は16日、意外な対策で受験に臨む「プロ受験生」ともいえる学生たちの体験談に着想を得た旨を取材に話した。

   同社は毎年、合格発表後の東大受験生、とりわけ合格者に対して、準備や本番に関する「ディープインタビュー」を何十人と行っている。その際に開成や灘といった私立難関高校の生徒が、本番の音が聞きづらいという噂を受けてこんな対策をしたと明かしたという。

「例えばある人は、断線したイヤホンをわざわざ使ってリスニングをやってみましたと話していました。断線しているから音が汚い感じで聞こえる。あえてそういう負荷をかけた環境でやっているといいます。

ある人は、音がこもるのを再現するために、家のスピーカーに布団をぐるぐる巻きにして聞こえづらくして、そこから10メートルくらい離れて聞いて、練習したそうです」

   本部長によると、「東大に受かる人でもリスニングに自信がある人はそんなにいない」。公表されていないものの英語120点満点のうち30点ほどの高配点と目されているうえ、本番への不安は大きく、緊張した状態で、想定外があるとパニックにもなりうる。

   「雑音が入っているということは我々もチラチラ知っていた」とはいえ、ここまでの対策に励む受験生の「涙ぐましい努力」に衝撃を受けた。東進側で効率化すれば多くの人が練習できると考え、雑音入りリスニングの導入に乗り出した。

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