井上尚弥に「勝てると分かっているから日本に行く」 Sバンタム級2冠フルトン強気発言...米国報道

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   プロボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)が、元世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、30)とのタイトル戦に並々ならぬ自信を見せた。英ボクシング専門メディア「BOXING NEWS」(WEB版)が2023年6月21日に報じた。フルトンは7月25日に東京・有明アリーナで井上の挑戦を受ける。

   同メディアは、「スティーブン・フルトンが日本で井上と戦う決意と勝つ理由を語る」とのタイトルで記事を公開し、フルトンがボクシング米興行大手「プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)」のポッドキャスト番組に出演した際のコメントを引用しながら記事を展開した。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「井上戦は素晴らしい戦いになると思う」

   記事では、フルトンが井上戦勝利を確信する理由について言及。フルトンは「俺は賢いから」と豪語し、「自分の考え方を信じているし、自分の能力を信じている。俺に考えられないことは何もない」と自信をのぞかせたという。

   米国のリングを主戦場とし、過去3度の世界戦はいずれも米国で開催された。今回は初来日で敵地での戦いを強いられる。世界的にはパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級の垣根を超えた最強ランキング)常連の井上の知名度、評価がより高いが、2冠王者のプライドが強気発言となって表れている。

   今回は井上がスーパーバンタム級転向後、初の世界戦で2団体王者が相手ということもあり世界的に注目を集めている。王者、挑戦者ともに高額なファイトマネーが見込まれる。

   BOXING NEWSによると、フルトンは「俺はお金のためにこの試合に出場するわけではない」と主張し、「勝てると分かっているから日本に行く」と豪語。そして2年前に井上と日本で対戦することを公言していたことを明かし、「井上戦は素晴らしい戦いになると思う」と語ったという。

   豊富なアマチュア経験を持ちプロでは21戦全勝(8KO)を誇るフルトン。身長165センチの井上を4センチ、リーチで8センチ上回る。ライトフライ級(48.9キロ)からスタートしてスーパーバンタム級(55.3キロ)まで上げてきた井上とは異なり、スーパーバンタム級で戦ってきたフルトンは体格面で優位に立つ。

   井上戦の戦略に関してフルトンは「リングの上でやりたいことを話してしまいそうなので多くを話したくはない」とし、「技術的に非常に巧みな戦いになり、知的な戦いになると感じる。俺たちがリングに上がって温まってくれば何が起こってもおかしくない」と語ったという。

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