不倫が報じられた俳優の広末涼子さん(42)をめぐり、NHK連続テレビ小説「らんまん」での出演シーンが今後放送される予定であることが2023年6月20日、スポーツ紙各紙で報じられた。
広末さんは第1週の4月3日から7日にかけて、主人公・槙野万太郎の母親役で出演。7日の第5回では病死する役どころだった。複数報道によると、広末さんは回想シーンなどに登場するという。21日に行われたNHKの定例会見では、広末さんの出演時期は明らかにされなかったとも報じられている。
「カットなんてしなくていいよ」
広末さんは6月8日発売の「週刊文春」に不倫疑惑を報じられ、14日これを認めた。視聴者の間では、今後「らんまん」で回想シーンなどがあった場合、広末さんの出演がカットされてしまうのではないかとの危惧が広がっていた。ツイッターには、
「犯罪を犯した訳でもないので、出演自粛とかする必要はない」
「カットなんてしなくていいよ 大事なシーンなのよ 万太郎の母のヒサとして観るから」
「なんでカットが取り沙汰されなければならないのか、そもそも誰に対しての配慮なのか、よくわからない」
といった、再登場は問題ないといった声が相次いで上がった。J-CASTニュースは「ネットと朝ドラ」の著書で知られるライターの木俣冬氏に、ドラマのカットについて見解を聞いた。
「意味のない箇所などない」
木俣氏は、脚本というものはそもそも「1行1行に命をふきこむように書かれています」として、俳優も、
「たった1行のシーンでも考え抜いて演じます。映像にしたらわずか1分くらいの場面でも、準備も含め何時間もかけて撮影されます。苦心したから残すべき、ということではなく、意味のない箇所などないということです」
と、全力で演じていると明かす。加え、
「それでも尺の問題で、泣く泣くカットすることもありますが、物語を適切に伝えるためであって、物語と無関係な問題でカットしたら、物語の伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。物語の『心』が切られてしまうのです」
と、本来カットは容易に出来ないものであるとも説明した。
木俣氏は「らんまん」ならではの、どのシーンも捨てがたい理由も挙げた。
「主人公・万太郎は『どの草花にも必ずそこで生きる理由がある。この世に咲く意味がある』というセリフもありますから、このドラマで物語の精度を高める以外の理由でカットすることは物語のテーマに外れることとも考えられるでしょう。どんな場面も理由はあって意味があるのです」
最後に、木俣氏は広末さんが今後同ドラマに出演することについて、自身の考えを述べた。
「演技さえよければ私は気にしないですが、なかには余計なバイアスがかかって物語に没頭できなくなってしまう視聴者もいるかもしれないと思うと、せっかくいいドラマなので残念な気はします。私生活のことがいっさい気にならないような圧倒的な演技を見せてほしい」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)
細くて小さい、おかぁちゃんがいちばん好きな花。
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) April 4, 2023
どんな名前で、
どうしてこんな花が咲くのでしょうか?#朝ドラらんまん#広末涼子 #森優理斗 #太田結乃 pic.twitter.com/8TWtQ0RwZy