不倫の広末涼子、NHK「らんまん」に再登場報道 ドラマ「カット」巡る事情とは?識者に見解を聞く

「意味のない箇所などない」

   木俣氏は、脚本というものはそもそも「1行1行に命をふきこむように書かれています」として、俳優も、

「たった1行のシーンでも考え抜いて演じます。映像にしたらわずか1分くらいの場面でも、準備も含め何時間もかけて撮影されます。苦心したから残すべき、ということではなく、意味のない箇所などないということです」

   と、全力で演じていると明かす。加え、

「それでも尺の問題で、泣く泣くカットすることもありますが、物語を適切に伝えるためであって、物語と無関係な問題でカットしたら、物語の伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。物語の『心』が切られてしまうのです」

   と、本来カットは容易に出来ないものであるとも説明した。

   木俣氏は「らんまん」ならではの、どのシーンも捨てがたい理由も挙げた。

「主人公・万太郎は『どの草花にも必ずそこで生きる理由がある。この世に咲く意味がある』というセリフもありますから、このドラマで物語の精度を高める以外の理由でカットすることは物語のテーマに外れることとも考えられるでしょう。どんな場面も理由はあって意味があるのです」

   最後に、木俣氏は広末さんが今後同ドラマに出演することについて、自身の考えを述べた。

「演技さえよければ私は気にしないですが、なかには余計なバイアスがかかって物語に没頭できなくなってしまう視聴者もいるかもしれないと思うと、せっかくいいドラマなので残念な気はします。私生活のことがいっさい気にならないような圧倒的な演技を見せてほしい」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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