「バズフィードが長年取り組んできたファクトチェックの灯を消さずに...」
表彰された6作品のうち3作品が、ファクトチェックを専門分野として掲げる団体による受賞だ。22年10月に立ち上がった日本ファクトチェックセンター(JFC)からの入賞はなく、次回表彰に向けた動向が注目される。
残る優秀賞3作品は次のとおり。
「『ブチャの市民虐殺はフェイク』とのロシア側主張を覆す決定的証拠や証言に関する一連の報道」 (TBS、22年4月・8月放送)
「人気イベント開催地近くのホテルの価格高騰に関するネット上の噂を検証したファクトチェック特別番組」(日本テレビ、22年11月放送)
「『ドローンで撮影した静岡県の水害』として拡散した画像がAI生成と指摘した記事」 (バズフィードジャパン、22年9月配信)
バズフィードジャパンをめぐっては、23年5月にニュース部門がハフポスト日本版に統合され、芸能ニュースやライフスタイル、買い物情報など「エンターテインメントのメディア」に路線変更している。受賞作を執筆した相本啓太記者はバズフィードからハフポストに移籍しており、
「これからもバズフィードが長年取り組んできたファクトチェックの灯(ともしび)を消さずに...、新たにハフポストでもファクトチェックをやりたいという仲間も出てきましたので、しっかり取り組んでいきたい」
と話した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)