サッカーのU-24韓国代表は2023年6月19日に中国・浙江省でU-24中国代表と国際親善試合第2戦を行い、前半45分に先制のゴールを許して0-1で敗れた。韓国メディアによると、U-24韓国代表が中国代表に黒星を喫したのは2度目で、通算では韓国の12勝2敗3分けになったという。
2試合で3選手が負傷交代
複数の韓国メディアが中国戦の内容を速報し、中国代表のラフプレーを批判的な論調で伝えた。
15日に行われた初戦でも中国代表のラフプレーが韓国メディアで批判された。初戦は韓国が3-1で勝利したが、2ゴールを挙げたFWオム・ウォンサン(蔚山現代、24)が後半に中国選手と接触し途中交代。現地の病院で検査を受けた結果、「右外靭帯と内側三角靭帯損傷」と診断され急遽帰国した。
第2戦は中国代表の激しい接触プレーに警戒しながらの試合となったが、またも負傷者が出たという。
前半19分にFWチョ・ヨンウク(金泉尚武FC、24)が空中でボールを争った際に激しく接触されピッチに崩れ落ちた。チョは直後にベンチに下がった。後半15分には、MFコ・ヨンジュン(浦項スティーラース、22)が負傷して途中交代した。2試合で3人の選手が負傷交代した。
「懸念が現実になった」
スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、前半戦を速報する中で「これはサッカーか」と中国のラフプレーを批判。韓国が0-1で敗れると、「懸念が現実になった」と書き出し「憂慮した中国のラフプレーが続出し、初戦のオムに続いてチョとコが負傷して次々と交代した」と伝えた。
スポーツソウル(WEB版)は、「反則乱舞カンフーサッカーに見舞われ中国に0-1敗北」とのタイトルで記事を公開した。記事では、「試合結果より内容が残念な結果だった」とし、怒りの矛先を審判に向けた。
「審判の運営も未熟で、中国選手たちが終始一貫して荒いプレーをしても統制できなかった」と指摘し、「ファン・ソンホン監督には悪夢のような試合だった」と伝えた。
韓国メディア「OSEN」(WEB版)によると、ファン・ソンホン監督(54)は試合後、「競技時間90分をすべて消化できなかった感じだ。負傷者が出て残念だ」と振り返り、「大きなケガでなければいいが」と不安をのぞかせたという。