「思い出の車両が」「これは許せん」展示車両に落書き傷...悲しみの声 京都鉄道博物館も「とても残念」

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   京都市下京区内の京都鉄道博物館に展示中の電気機関車などに白い傷が付けられたと、ツイッターに写真が投稿された。

   親しまれている車両だけに、インターネット上では、許せないとの声が上がっている。被害状況について、博物館に話を聞いた。

  • EF81形の車体に付けられた傷(写真は、落書後悔なあ@2shsidocksさん提供)
    EF81形の車体に付けられた傷(写真は、落書後悔なあ@2shsidocksさん提供)
  • スシ24形の傷(写真は、落書後悔なあ@2shsidocksさん提供)
    スシ24形の傷(写真は、落書後悔なあ@2shsidocksさん提供)
  • 展示されているEF81形の電気機関車(写真は、京都鉄道博物館提供)
    展示されているEF81形の電気機関車(写真は、京都鉄道博物館提供)
  • EF81形の車体に付けられた傷(写真は、落書後悔なあ@2shsidocksさん提供)
  • スシ24形の傷(写真は、落書後悔なあ@2shsidocksさん提供)
  • 展示されているEF81形の電気機関車(写真は、京都鉄道博物館提供)

「なんてことしてくれてんだよ」

   「× たっくんきも」。2023年6月18日にツイッターで投稿された写真を見ると、緑色の車体の下部にこんな文字の白い傷が付いていた。

   これは、鉄道ファンから「トワ釜」の愛称で呼ばれる寝台特急「トワイライトエクスプレス」の電気機関車EF81形103号機だ。

   さらに、寝台特急の食堂車スシ24形1号車の緑色の車体にも、「ゆ――――」と同じような白い傷があった。

   車両の被害を伝える写真投稿は、拡散されて波紋を広げている。鉄道ファンからは、「思い出の車両が・・」「なんてことしてくれてんだよ」「これは許せん!!」と憤る声が次々に上がった。

   京都鉄道博物館は、JR西日本が所有し、委託を受けた交通文化振興財団が運営している。博物館は、2016年に開館し、トワイライトエクスプレスは、そのときから本館横の屋外スペース「トワイライトプラザ」に展示されている。

   博物館の広報担当者は19日、J-CASTニュースの取材に対し、18日15時15分ごろに「落書きを確認しました」と認めた。来館者が「車両に傷がついている」と受付に申し出たという。

   EF81形、スシ24形の傷はそれぞれ、幅約1メートル・上下約15センチ、幅約4メートル・上下約10センチあった。何か尖ったものが使われたのではないかとみている。

「過去に何度か落書きがあり、とても残念に思っている」

   誹謗中傷などの書き込みの可能性があるため、下京区にも6月18日中に緊急で報告した。それとともに、同館でも、落書き部分を黒いビニールで覆って遮蔽したという。

   傷については、剥がれた塗装を滑らかにするためのコンパウンド(研磨剤)を使って、18日のうちに応急処理を行った。この後、塗装を何層か行う処理をするかについては、決まっていないという。

   「こうした落書きは、初めてのことではありません。過去に何度かあり、とても残念に思っています。しかし、博物館では、体験を重要視しており、車輪などを間近に見てもらえるようにしています。柵を設けることは簡単ですが、合わないと考えて設けておりません」

   19日の正午現在で、落書きした人からの申し出はないという。今後については、「防犯カメラが設置されていますので、それも確認していますが、警察とも話し合って、総合的な判断から、被害届を出さない予定です」と述べた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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