冷凍食品やアイスクリームの食べ放題イベント「チン!するレストラン」が2023年6月16日から、大阪市のキッチンスペース「OSAKA FOOD LAB」で開催されている。ツイッターでは「普段食べないようなものを試すにはいいのかも」などと大きな注目を集めている。
取材に対し、運営する日本アクセス(東京都品川区)は、フローズン市場拡大の一助としたいと意気込む。
コロナ禍で失われた「試食の場」取り戻すために
約200種類の冷凍食品とアイスクリームを展開しており、来場者自身が好きな商品を冷蔵庫から取り出し、レンジで温めて食べることができる。今回で2回目の開催となる。
第1回は22年10月に秋葉原で開催され、開始2日目にしてチケットが完売するなどの大きな反響があった。もともと、同社の実施する人気投票「フローズン・アワード」の開催10周年を記念して始まった。
取材に対し日本アクセスは、人々のスーパーの売場への立寄りを増やすために「フローズン・アワード」を始めたと説明する。多種様々な商品がエントリーしており、単品だとあまり知られていなかった商品もアワードを通じて露出が増える。日本アクセスは、パン、冷凍スイーツ、ミールキット、ワンプレートなど冷凍食品における新たなカテゴリーを確立し、消費拡大へ繋げられたと自負する。
「自分でチンして、食べ放題」というユニークなイベントは、次のような背景から生み出した。
「かつてコロナ禍により売場での試食が制限され、メーカーは商品の魅力を発信する機会を喪失しました。それを取り戻すため、改めてフローズン市場を盛り上げ直すため体験型イベントを考案しました」
今回は「全国の卸」の地であるとして大阪で開催。前回の約2倍の85席を用意し、7月2日までの開催期間で7000人ほどの客入りを目指す。完全予約制で既に多くのキャンセル待ちが発生しているが、4人席にはまだ少し余裕があるという。
「沢山のお客様に冷凍食品とアイスの美味しさと価値を知ってもらえて嬉しく思います。色々食べ比べすると楽しいイベントですので、ぜひ複数人様でご来店いただきたいです」