ポケモンカード求め「こんな時だけアホ面下げて来るやんケ!」 販売店の貼り紙が話題、店主「トラブルで辟易」

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   カードゲームの新商品「ポケモンカード151」が2023年6月16日に発売され、深夜・早朝からファンが列を作って完売する店が相次いでいる、と報じられている。

   そんな中で、店頭のシャッターに過熱を戒めるような文面の貼り紙が出ていたとツイッターで写真が投稿され、大きな反響を呼んでいる。

  • 人気過熱が続くポケモンカード(写真:ZUMA Press/アフロ)
    人気過熱が続くポケモンカード(写真:ZUMA Press/アフロ)
  • 発売されたポケモンカード151=(C)2023 Pok?mon. (C)1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.ポケモン・Pok?monは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
    発売されたポケモンカード151=(C)2023 Pok?mon. (C)1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.ポケモン・Pok?monは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
  • 人気過熱が続くポケモンカード(写真:ZUMA Press/アフロ)
  • 発売されたポケモンカード151=(C)2023 Pok?mon. (C)1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.ポケモン・Pok?monは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

「普段来んのに、こんな時だけポケモンポケモンポケモンて」

   「安心して下さい。当日販売はしません」。ポケモンカード151の発売についてと題して店頭に出された貼り紙では、こんな意表を突くような店の方針が赤字で強調された。

   「え? なんでかって?」と続け、理由について、過激な口調でこうつづられた。

「あんな~お前ら普段来んのに、こんな時だけポケモンポケモンポケモンて言いながらアホ面下げて来るやんケ!正直相手すんのワシだるいねん。やから在庫の全てを蒼夢に置いてきた! そーいう事で並んでも無駄無駄無駄...」

   このまま「無駄」が、別紙で9列9行の計81回にわたって繰り返され、最後は「無駄ーーーーーッ!!!!!」で終わっている。

   この貼り紙を撮った写真は、2023年6月15日にツイッターで投稿された。

   3万5000件以上の「いいね」が付いており、新商品の発売前日だっただけに、拡散されて様々な意見が寄せられている。

   挑発的な文面に対し、「自己中すぎる」「店の評判下がるぞ」と一部で疑問も出たが、多くは店の苦労に同情するような意見だ。「中々良い決断だ」「はっきりいってくれるところに好感抱いた」「そりゃ店員さんも疲れるよなぁ...」といった声が次々に寄せられている。

   人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクターが使うフレーズなどが出てきたとして、「ジョジョ好きなのかな~?」「いろいろネタ混ざってて草」と推し量る向きもあった。

   この貼り紙を出したのは、神戸市内のJR西日本・三ノ宮駅前のセンタープラザ内にあるカードゲーム専門店「覇王feat.y」だ。

「カードを理解せず何でもいいからと並ぶ一部の人たちに辟易」

   店頭の貼り紙について、同店の店主は6月16日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。

「あれは、うちのオーナーが作って貼ったものです。近くにカードショップがいくつかあり、お客様が店の前に並んで他店に迷惑をかけることがありました。また、発売前日から『販売して』と困った人がいるほか、一部には転売屋もいるからです。売れ切れたと説明しても理解せず、完売したのに並び続ける人もいます。貼り紙の文面が分からない外国人がいると、貼り紙を見ないで並んでしまいますね。カードを理解せずに何でもいいからほしいと並ぶので、トラブルが起きて辟易しています」

   別のポケモンカード新商品が4月14日に発売されたときなどは、多いと20人前後が店の前で列を作った。抽選販売を行う店も多いが、覇王feat.yでは、商品がいくつ入荷できるか分からないため、抽選はできないという。

   この貼り紙の効果とツイッターでの写真拡散のため、6月16日は、開店前の正午過ぎ時点で並んでいる人はいなかった。「過激な内容だったため、反感を買うかなとも思っていましたが、インターネット上などでは、意外に好意的な反応でしたね」

   店でのポケモンカード新商品販売の予定はないといい、プレゼント企画などで入手できるようにしたいとしている。「在庫に余裕があれば販売しますが、発売翌日にずらしても混乱するだけだからです」と説明した。

   ポケモンカードをめぐる過熱については、次のように話した。

「メーカーも対策に頑張っていますし、ショップもユーザーのために努力しています。カードの価値をお金で見ている転売屋が悪いですね。カードゲームは、そもそも遊ぶためのものですから、ユーザーには楽しく遊んでほしいと思っています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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