立憲民主党は2023年6月16日午前、岸田内閣に対する不信任決議案を衆院に提出した。岸田文雄首相は6月13日に開いた記者会見で「情勢を見極めたい」と解散総選挙の可能性を示唆する一方で、6月15日夕には一転、「今国会での解散は考えていない」と明言していた。
立憲の泉健太代表は、不信任決議案提出を正式に決める直前に開いた記者会見で、こういった岸田氏の姿勢を「本当に国民を混乱させている」などと批判。「今回の姿勢というのは、過ちであると、ご注意申し上げたい」と述べた。
「火遊び、もて遊び。これが多大な迷惑をかけた今回の一件」
記者会見では、「総理が昨日(6月15日)より前、少し前まで解散をするかのような言動を繰り返し、国民を混乱させたのではないかという批判もある」という記者の質問に対して、泉氏は「私も全く同感」と応じた。具体的には、地方自治体が投票所やポスター掲示板の準備で翻弄(ほんろう)されたことや、選挙カーや印刷業者にも様々な注文が入ったとして、
「本当にこの総理の火遊び、もて遊び。これが多大な迷惑をかけた今回の一件だった」
と指摘した。
「あのように会見で解散を匂わせて、ニヤッと笑顔を見せて、含み笑いのような、解散権を弄ぶような態度ということについては与野党から批判が上がっているし、私も一国の総理としていただけない。あってはならない姿勢だと思う」
「繰り返し総理には、今回の姿勢というのは過ちであると、ご注意申し上げたい」