俳優の広末涼子さん(42)が2023年6月14日、「週刊文春」が報じていた不倫疑惑について認めた。所属事務所の「フラーム」は同日、無期限謹慎処分とすると公表した。
不倫相手とされていたフレンチレストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(45)もツイッターで、「報道された内容は概ねその通りです」と事実と認めた。
ツイッターには2人が不倫を認めたことに対する反響が続々。その中には、「まあでも、斉藤由貴みたいに『この人はこういう人だから』ってなんとなく許されてシレッと復帰しそうだね」といった、俳優の斉藤由貴さん(56)の名前を絡めたツイートも見られる。
「広末涼子とか斉藤由貴とか、そういうジャンルで良い存在感よね。ノーダメ感」
斉藤さんと言えば、2017年8月に医師との不倫を週刊文春に報じられ、当初はかかりつけの医師であると釈明するも、翌9月に「FLASH」が斉藤さんと医師がキスをしている写真を報道。結果、斉藤さんは「お相手の男性に、女優としても、女性としても、頼りすぎてしまいました」とFAXで謝罪した。
その後の斉藤さんだが、18年のNHK大河ドラマ「西郷どん」への出演を17年10月に辞退するも、18年4月放送のスペシャルドラマ「黒井戸殺し」(フジテレビ系)に出演。その後はそれ以前と同様に芸能活動を行ったことから、同ドラマへの出演が発表された同年2月には、
「斉藤由貴、三谷幸喜脚本『黒井戸殺し』でドラマ復帰 歓迎の声も続々」(日刊大衆)
「斉藤由貴の謹慎期間は妥当か『スキャンダルを肥やし』にできる人・できない人」(週刊女性PRIME)
「不倫騒動乗り換え復活も 封印された斉藤由貴の"独占告白"」(日刊ゲンダイDIGITAL)
といったタイトルの記事が配信された。これらの事実があるためか、不倫を認めた広末さんに対しては、
「広末涼子がまた不倫してもまたか。。。としか思わないな。斉藤由貴みたいな感じになりそう」
「広末涼子とか斉藤由貴とか、そういうジャンルで良い存在感よね。ノーダメ感」
「この不倫騒動で写真見たらまぁ可愛いしキレイ。"現役の女"ですよ、こりゃ。斉藤由貴路線で行ける。女優引退とか止めてね」
といったツイートが上がっている状況だ。J-CASTニュース編集部は放送コラムニストの高堀冬彦氏に、広末さんが斉藤さんのようにスキャンダルをものともせず再び活躍するようになるかについて意見を求めた。
「不倫以外にも『虚言の人』というイメージが付いてしまった」
高堀氏は、「結論から言いますと、広末涼子さんの不倫が過去の斉藤由貴さんのように世間 から許される可能性は極めて低いでしょう」と指摘しつつ、その理由として当初、広末さんが週刊文春の直撃取材に対して疑惑を否定していたことを挙げる。
「広末さんの場合、不倫以外にも『虚言の人』というイメージが付いてしまったからです。日本人はウソを嫌います。不倫よりダメージがあるかも知れません」
また、広末さんの最近の言動や芸能活動も今回の騒動においてマイナスに作用していると指摘する。
「最近の広末さんは雑誌のインタビューなどで家族の話をしきりにしていました。長男が海外留学に出たことなどです。4月上旬には主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の母のヒサ役で出演する『らんまん』(NHK)の放送開始直前会見で『家族で(試写を見て)号泣しました』と話していました
本人は無意識かも知れませんが、『家族円満』『家族は大切』とアピールしてきました。それなのに不倫ですから、世間は『家族円満はウソだったのか』となります。人気商売ですから責められても仕方がありません」
「不倫は発覚前と後の『落差』がその後を分けます」
高堀氏は今回の騒動について、「アンジャッシュ」の渡部建さん(50)の時との類似性を指摘する。
「2020年に不倫が発覚した渡部建さんのケースとちょっと似ています。渡部さんはその3年前に佐々木希さんとの結婚。良き家庭人をアピールしていました。これでは世間から許されません。破天荒な芸人を売り物にしていたなら、結果が少しは違ったはずです。
不倫は発覚前と後の『落差』がその後を分けます。たとえば時代は昭和でしたが、勝新太郎さんはいつも破天荒なので、不倫なんてニュースにもならないくらいでした。落差がなかったからです」
最後に、高堀氏は広末さんと斉藤さんの、不倫報道が出た際の対応における決定的な違いに言及した。
「斉藤由貴さんは自分の家族のことなんて、滅多に口にしません。また、不倫発覚時の受け答えも独特で、うまくかわしています。たとえば1991年、斉籐さんの独身時代に、既婚者の尾崎豊さんとの不倫が発覚し、会見を余儀なくされました。それは当時、新宿区河田町にあったフジテレビ玄関前で行われました。私も出席しました。
強く印象に残っている言葉は、尾崎さんとの関係を『同志』と答えたことです。『友だち』でも『大切な人』でもないのです。取材陣の勢いは削がれました。斉籐さんにその意思がなくても煙に巻かれました」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)