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「危ないって消せよ」「死にてえのか」駅でタバコ男性注意もトラブルに 東武鉄道に聞く当時の状況

   埼玉県宮代町内の東武動物公園駅のホームでタバコを吸うのを注意してトラブルになったと、ツイッターに動画が投稿され、関心を集めている。

   注意した投稿者のユーチューバー男性は、左手をねんざしたといい、警察も出動した。そのときの状況について、東武鉄道に話を聞いた。

  • 駅でタバコを注意しトラブルに(写真はイメージ)
    駅でタバコを注意しトラブルに(写真はイメージ)
  • 駅でタバコを注意しトラブルに(写真はイメージ)

高齢者男性が、火の点いたタバコを向けてきて...

   帽子を被った高齢男性が、火の点いたタバコを持った左手を前に出し、迫ってくる。

   高齢男性は、「早く消せ」と動画を撮影して投稿したユーチューバー男性に求め、投稿者は「危ないって、消せよ」と言い返す。高齢男性は、なおもタバコを向けてきて、「死にてえのか」と脅す。

   投稿者は、「何吸ってんだよ」と反論し、お互いに手首をつかみ合って、もみ合い状態になった。

   「触ったね」。高齢男性がこう声を上げるが、投稿者は、「消せ。危なっ」と説得する。「じゃ、ちょっと駅行こう」と言い出すと、高齢男性は、「触るな。110番呼ぼう」とけん制する。投稿者は、「誰か駅員呼んでくれます?」と周囲に繰り返し呼びかけ、高齢男性も「早く呼んでくれ」「警察呼べ。触るなよ」と怒鳴った。

   続いて、ホームに落ちたタバコが映り、「あんた捨ててんじゃん」と投稿者がつぶやくところで動画が終わっている。

   投稿された動画は、もう1つあり、今度は駅の改札機付近が撮られていた。投稿者が「今警察呼んだんです」などと叫ぶと、高齢男性が「この人が暴れるんでしょ」と指差す。投稿者は、「誰か来てくれます?こいつ逃げるんで」と右手で指差すと、高齢男性の右手首を持って、引き寄せた。

   改札では、駅員2人が別の対応をしているのが映り、駅員の姿が見えなくなると、投稿者は駅員らへの不満をぶちまけていた。

   これらの動画は、ユーチューバーが2023年6月12日にツイッターで投稿した。ホームで注意すると、高齢男性が逆ギレして顔にタバコの火を近づけようとしたとして、暴行や迷惑行為だと指摘している。

東武鉄道「適正な対応をしたと考えている」

   投稿者はツイッターで、ホームは禁煙になっており、タバコの火を消すよう高齢男性に求めると、動画のようなトラブルになったと説明した。高齢男性から、左手をひねられるなどして、ねんざを負ったという。

   自らも110番通報し、警察官が駆け付けたとし、傷害罪などの被害届を警察に出したいとしていた。高齢男性は、警察の調べに対し、暴行を否認していたという。

   このトラブルについて、東武鉄道の広報部は6月14日、J-CASTニュースの取材に対し、12日の21時30分ごろに東武動物公園駅の改札で客から申し出があって把握したと答えた。

   それによると、東武鉄道伊勢崎線の上りホームで、駅員は見ていないものの、喫煙した客とそれを注意した客との間でトラブルがあったと聞いたという。客から申し出を受けたときは、改札の駅員は、他の対応をしており、別の駅員を呼んだ。駆け付けたこの駅員が110番通報をしたという。

   トラブルがあった客らについては、駅前の交番に案内して、その後は警察に引き継いだとしている。駅員に問題がなかったかについては、「私どもとしては、適正な対応をしたと考えています」と説明した。

   このトラブルで、客にケガがあったかは把握していないという。電車の運行には、影響がなかったとしている。

   埼玉県警の杉戸署は14日、取材に対し、このトラブルの扱いはあったと認めた。その詳細については、「捜査中のことですので、差し控えさせて下さい」と話した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)