櫻井翔出演news zeroは「他局と遜色ない報道姿勢にしなければ」 ジャニーズ問題「24時間テレビとの関係」識者指摘

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   嵐の櫻井翔さん(41)が2023年6月12日放送の「news zero」(日本テレビ系)で、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏の性加害疑惑に言及した。櫻井さんが番組で問題に言及するのは2回目となる。J-CASTニュースは櫻井さんや番組の今後について識者に意見を求めた。

  • 櫻井翔さん
    櫻井翔さん
  • 櫻井翔さん

櫻井さんが問題に言及するのは2週連続

   12日の放送では、記者会見を同日開いたジャニーズ事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」について特集した。会見の様子などをまとめたVTRが終わると、番組で月曜キャスターを務める櫻井さんは、

「先週もお伝えしました通り、このようなことが2度と起こらない体制を整えなければならないと思います。そのために、どこがどう問題で、どう変えればいいのか、きっちり検証することが、まずは大事だと思います」

   と意見を表明した。これが終わると、番組メインキャスターの有働由美子アナウンサー(54)が「そして、その検証の先に、ジャニーズ事務所がどう実行していくのか、私たち『zero』もしっかり、お伝えしていきたいと思います」と、櫻井さんの後を受け、番組は次のニュースに移った。

   番組では前週の5日、櫻井さんが「あらゆる性加害は絶対に許してはならないし、絶対に起こしてはならないと考えています」と、問題に初めて言及したほか、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が動画を配信した翌日の5月15日には有働アナが、特集VTRの後に「この件については、番組で話し合って私が話します」として1人でカメラの前に立って言及していた。

   櫻井さんがジャニーズ性加害問題に言及するのは2週連続であり、ツイッターではどちらの週も櫻井さんが問題に言及したことに対する反響が上がった。また、有働アナの発言から、番組では今後もジャニーズ問題を扱っていく姿勢がうかがえる。編集部はメディアエンターテインメントを研究する同志社女子大学の影山貴彦教授に、番組で櫻井さんは今後ジャニーズ問題にどのように意見を言っていくことになるのか、番組の報道姿勢はどうなるのか、予想を聞いた。

「VTRが終わった後などに櫻井さんが論評する」→「これを有働さんが受けて締める」

   これまで番組では、「有働アナが言及」「櫻井さんが言及」「櫻井さんと有働アナがそれぞれ言及」という形でコメントしてきたが、影山氏は今後について以下のように予想する。

「ケースバイケースにはなるでしょうが、12日の放送における2人のコメントは非常にコンパクトにまとまっていたと思いますので、今後も『VTRが終わった後などに櫻井さんが論評する』→『これを有働さんが受けて締める』というフォーマットがメインになるのではないでしょうか。

これよりもテレビ的な『掛け合い』や『櫻井さんが論評して有働さんがツッコむ』といったものになってしまうと、これらのやり取りの中で問題の焦点がボケてしまう可能性や、ニュース報道とは色彩が変わってワイドショーのようになってしまう可能性もあるので、そこまで行くことはないと思います」

   加え、影山氏は今後、「news zero」のジャニーズ問題についての報道姿勢がどうなっていくかについても予想した。

「6月5日の放送で櫻井さんは問題について初めて言及し、『騒動の拡大を心配していること』と『問題解決を願っていること』を訴えていましたが、番組が初めて問題を扱った5月15日から、櫻井さんが初めて言及するまでの間に、『どのような気持ちでいたか』について、まだ本人は語っていません。つまり、視聴者としては『櫻井さんは本当は言及したがっていたのに、ジャニーズ事務所が止めていたのではないか』と勘ぐる余地が残ってしまっているわけです。

ただ、12日の放送では有働さんが『しっかりお伝えしたいと思います』と表明していますから、今後は勘ぐりが入り込む余地がない報道姿勢になっていくのではないでしょうか。気付けば、ジャニーズ所属の『なにわ男子』がメインパーソナリティーを務める今年の『24時間テレビ』まで3カ月を切っていますから、他局のニュース番組と遜色のない報道姿勢にしなければいけませんし、実際、するでしょう」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

姉妹サイト