連日のように、食料品や生活用品の値上げが報じられる昨今。Twitter上では個人のお金に対する価値観や、節約続きの生活にストレスを感じているといったリアルな声が拡散され話題を呼んでいます。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」、今回は「金銭感覚」に関する話題を掘り下げます。
現役の頃の親と同じ年収になったけど...親世代と違う、経済状況のギャップを嘆く声
30~40代と見られるTwitterユーザーが、自身の親世代との経済状況の違いを嘆いたツイートが拡散されたことがありました。
そのユーザーは「自分の親が現役の頃と同じ年収になったが、昔と今では生きやすさが全然違う」と述べており、「生きやすさが違う」理由としては、かつては現在と比べて扶養控除の額が大きいことや消費税率が0~3%と低かったこと、物価や学費などが全体的に安かったことなどを挙げています。
親が現役だった頃と大体同じ年収になったけど、親は扶養控除めっちゃもらってたし、消費税0~3%で、自販機のジュースは80円だった - Togetter
投稿を見た人たちからは「年功序列で毎年昇給があって退職金もあった」「年金も60歳から満額もらえる時代だった」など、親世代をうらやむ声が多数あがっていました。
裕福な生活の基準は「シャウエッセンの値段をノールックで買えること」?
現役世代にとって「裕福」とはどう定義されているのでしょうか。日常生活での買い物を通して「裕福な生活」と感じる金銭感覚についての議論がかわされたことがありました。
あるTwitterユーザーが「裕福」の内容として「日々の買い物でシャウエッセン(日本ハムのソーセージ)を値段ノールックでかごに入れたり、醤油やトイレットペーパーはプライベートブランドではなく丸大豆醤油やネピアを選んでいるお家のことだと思っていた」とツイートすると、多くのユーザーから共感の声が届いたのです。
裕福ってのは日々の買い物でシャウエッセンを値段ノールックでかごに入れたり消耗品はPBじゃなくメーカー品使ったり出来る事だと思ってる - Togetter
買い物における具体例を見たTwitterユーザーからは「スーパーで割引シールのついてる商品に目もくれない人たちは裕福だと思ってる」 「ファミレスで遠慮なくデザートとドリンクバーを頼める裕福な生活がしたい」など、金銭感覚が見えてくるコメントが集まっていました。
初回割引クーポンを何度も使うなど、度を越した節約は「ケチ」
「裕福さ」についての議論が生まれた一方、「乏しさ」についての話題も盛り上がったことがあります。
とある学生が「大学に他人に迷惑をかけるレベルの節約をやる子がいて、まじ無理だった」とつぶやいたツイートをきっかけに、「節約」と「ケチ」の境界線についての議論が盛り上がったこともありました。
大学で「他人に迷惑かける節約」をやる子がいてまじ無理だった話→節約とケチの境界はどこにあるのか - Togetter
「他人に迷惑をかける節約」とは「美容院の初回割引クーポンを何度も使う」「資格がある子に無料でネイルをやらせようとする」「学食で麺を食べていると汁だけもらいに来る」といったもの。
この行動に対し「背景を考えてしまう」「お金は貯まるかもしれんが友達は失うタイプ」「節約の根性はすごいけど、ここまでくると嫌われる」といった感想が集まるなか、「節約」と「ケチ」の差について考えるツイートも。
「節約は大事だけど度を越すとケチ」「お店のルールに従っているなら節約と言えるけど、コソコソしないといけなかったり人に迷惑かけたり、人の好意にあぐらをかくことなどはただのケチ」というように、他人やお店に迷惑がかかるような行動はよくないという意見が中心でした。
節約術よりも、食費にお金をかけられる社会がいい
値上げや増税などの経済的負担が大きくなる中、息苦しさを直に訴えるツイートも共感を集めました。
あるTwitterユーザーは「食費を2万円に減らす節約術がはやる社会よりも、普通に食費に6万円かけれる社会がいい」とツイート。さらに「給与上がらないのにひたすら税金取られて、年金もろくにもらえないのに、これ以上我慢するのが当たり前みたいになってくれるな」と切実に訴えました。
食費2万円の節約術がはやる社会よりも、普通に食費に6万円かけられる社会がいい - Togetter
このツイートには大きな反響があり、「ホントそう!節約より浪費がトレンドになる世の中じゃないとダメ」「たまにテレビをつけると節約のバラエティーばかりで見てられない」など、節約に関する話題が多い現状の息苦さにNOを突きつける声が多く寄せられました。
特に、食費を節約してしまうと体と心の健康に悪いと考えたTwitterユーザーも多いようで、「生きるための食事よりかは楽しむための食事にしたい」「食費2万で頑張っていたときがあるけど今は食べたいものを食べていて、幸福度がました」と言い切る意見もありました。
時代ごとの経済状況が変わると、人々が抱く「豊かさ」の基準の変化がTwitter上の発言からもうかがえました。物価高が進み生活が厳しくなる中でも譲れない条件を抱いて生きるという暮らしぶりが見えてくるようです。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。
【まとめ一覧】
親が現役だった頃と大体同じ年収になったけど、親は扶養控除めっちゃもらってたし、消費税0~3%で、自販機のジュースは80円だった - Togetter
裕福ってのは日々の買い物でシャウエッセンを値段ノールックでかごに入れたり消耗品はPBじゃなくメーカー品使ったり出来る事だと思ってる - Togetter
大学で「他人に迷惑かける節約」をやる子がいてまじ無理だった話→節約とケチの境界はどこにあるのか - Togetter
食費2万円の節約術がはやる社会よりも、普通に食費に6万円かけられる社会がいい - Togetter