日本発のハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」の歴史が、「失われすぎ」とSNSで話題になっている。イベントの展示物をきっかけに注目を集めた。
「いざ年表を作ろうとしたら、記録がほとんど残っていない」
ドムドムは1970年2月にオープンした日本で最初のハンバーガーチェーンで、全国に27店舗を展開している。各メディアによれば、最盛期の90年代には全国に約400店舗を展開したが、大きく縮小したことなどから「バーガー界の絶滅危惧種」と呼ばれる。
しかし、その歴史のほとんどが残っていない。東京・豊島区の池袋PARCOで開催中の体験型イベント「DOMDOM POP UP SHOP」で明かされた。展示物「ざっくりドムドム史」では、次のように述べられている。
「今まで数々の会社の傘下となり、紆余曲折あったというドムドムハンバーガー。しかし、いざ年表を作ろうとしたら、記録がほとんど残っていない(特に最初の40年)。社員も何だか、うろ覚え......。でも、皆さんの力を借りながら、できる限りの情報を集めてみました」
年表の1989年から2010年にかけては「失われた40年」と記されている。現在判明している事実は、合い挽き肉を100%ビーフパティに変更したことのみ。
また、現社長を務める藤﨑忍氏が居酒屋でアルバイトを始めたのはこの時期だと紹介している。藤崎氏は東京・渋谷109内のブティックに勤めた後、44歳で飲食店のアルバイトを経験。その後みずから開業し、常連客に誘われドムドムを運営するドムドムフードサービスに転職したと、複数のインタビューで明かしている。
右上には「できる範囲で頑張りました!」というコメントともに、広報・近藤彰さんの笑顔の写真が掲載されていた。
この赤裸々な展示物が3日、ツイッターで紹介され、約1万7000件のリツイート、約4万8000件の「いいね」が寄せられるなどの大きな反響を呼んだ。
「40年は失われ過ぎ」
「失われたというか、ほぼ残ってないと言うべきだこれ」
「その時期に名作バーガーメチャクチャ生まれてますからァ!!」