ウインナーソーセージを宇宙人に見立てた「ウインナー星人」を作り続けるインスタグラマーが、ツイッターで注目を集めている。
ほぼ毎日、ウインナー星人が冒険したり着飾ったりする日常を描いた弁当を制作しており、「かわいい」「癒される」などと楽しむ声が寄せられている。
J-CASTニュースは2023年6月7日、投稿者の川口将太さん(39)に取材した。
白米の上に描かれるウインナー星人たちの日常
川口さんは、「milktea」という名でインスタグラムやツイッターをしている。自分用に作っている弁当の写真は、主にインスタグラムに掲載している。
主菜とするウインナー星人は、鮮やかな赤と薄ピンクのウインナーで作っている。切れ込みで口、黒ゴマで目を表現しており、足はたこのように広がっている。ハムやチーズ、ブロッコリーなど、様々な具材がウインナー星人の日常を彩る。
ウインナー星人は、タッパー容器の底に敷き詰められた白米の上にいることが多い。時には、ウインナー星人たちも白米を口にしている。ハムを敷布団、チーズを掛布団にした寝具で眠っていたり、ブロッコリーやパスタでできたウィッグを被っていたりしている。大きな焼き魚の上を旅することもある。クリスマスには、ちくわの白い部分でできた付け髭を着用し、ハムのトナカイたちと遊んだ。
あるツイッターユーザーが、お弁当作りの参考にインスタグラムを閲覧していた際に川口さんの投稿を見つけ、「最近の自分の生きる糧にさえなってる」と感じ、ツイッターで紹介した。このツイートは投稿から約5日間で、4万3000件を超えるリツイート、23万7000件を超える「いいね」が寄せられるなどの大きな反響があり、癒されたとする声が広がった。
「子供のお弁当に作りたい」
「絵本の表紙みたいでかわいいですね」
「口に米詰められてるのがジワる」
取材に対し川口さんは、赤とピンクのウィンナー星人たちについて、「2人は一応親友みたいな設定」だと明かす。
SNSの反響に「ビックリ」
川口さんの本業は美容師で、日中や仕事の合間にデザインが浮かんでくることが多いという。弁当の制作時間は15分ほど。
「僕のお弁当を見てみんなが笑顔になれたり楽しい気持ちになってくれると嬉しいです」
弁当を作り始めたころは、タッパーにウインナーや卵焼き、目玉焼きを詰めた普通の弁当を制作していた。1年くらい前から、オリジナリティを求めて「ウインナー星人」を作るようになった。インスタグラムのプロフィールでは、自ら「ウインナー星人製作所」と名乗っている。
お気に入りは、チーズの仮面をかぶったウインナー星人。川口さんは「チーズが絶妙な感じにとろけてる」と自負する。ブロッコリーやちくわ、パスタでおめかししたものも気に入っているという。友達の勧めで、気に入っているウインナー星人の写真はLINEスタンプやグッズとして販売している。
ツイッターで弁当が話題になったためか、その週のウインナー星人のLINEスタンプは2000件ほどのダウンロードがあったという。さらに50人未満だったツイッターアカウントのフォロワー数は、2万人を超えた。川口さんは、こうした反響に「ビックリです」と驚いた。