広島「スカイレール」、2023年末の運行終了は延期か 日本唯一の「モノレール+ロープウエー」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

代替EVバス運行のための駅前ロータリーなどの整備が遅れる

   過去には、他都市が導入を検討した交通システムの候補のひとつとして、スカイレールの仕組みが俎上(そじょう)に上ったこともある。福岡市の高島宗一郎市長が提唱した、博多駅と博多港のウォーターフロント(WF)地区を結ぶ構想だ。仮にここでスカイレールが採用されていれば、部品調達コストが下がった可能性もある。

   福岡市の住宅都市局が19年2月に市議会に提出した資料では、地下鉄、モノレール、ロープウエー、スカイレールなど8つの仕組みを検討している。スカイレールは眺望範囲が広いことから「楽しさ(観光資源)」の項目では高評価だった一方で、「速度」「ピーク時輸送力」が低評価。報告書ではロープウエーの導入を検討する、と結論づけた。もっとも、高島氏は市長3選直後の19年3月に構想自体を撤回。引き続き西鉄バスが博多駅-WF地区の主な輸送を担っている。

   スカイレールの運営会社は22年11月に地域住民向けの説明会を開き、(1)スカイレールの運行を23年いっぱいで終了する(2)11月から代替となる電気自動車(EV)バスの運行を始める、方針を明らかにしていた。ただ、運営会社が6月6日のJ-CASTニュースの取材に対して明かしたところによると、駅前ロータリーやバス停の整備が遅れており、予定していた11月の運行開始を見直す方向で検討に入った。新たな運行開始時期は未定。バスの運行が遅れる分、スカイレールの運行終了も遅れる見通しだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

1 2
姉妹サイト