プロ野球巨人などで投手として活躍した山口俊氏(35)が2023年6月7日に公開されたユーチューブ動画に出演し、自身の現役時代を振り返り巨人のエース菅野智之投手(33)との関係などを語った。巨人の元投手で野球解説者の高橋尚成氏(48)が司会進行を務めた。
「メディアでは犬猿の仲って書かれてたんですけど」
山口氏は05年ドラフト会議で横浜ベイスターズから1位指名を受けて入団。16年オフにフリーエージェント(FA)で巨人に移籍して3年間プレーした。19年には15勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得し同年オフにポスティングシステムを利用して大リーグのトロント・ブルージェイズに移籍した。
20年7月に大リーグデビューを果たすもシーズンを通して結果を残せなかった。17試合に登板して2勝4敗1ホールドだった。21年のシーズン途中に古巣巨人に復帰。22年は1軍での登板が1試合に終わり、オフに戦力外通告を受けた。
動画の中でスタッフから「菅野選手とはどのような関係だったのでしょうか?」と問われた山口氏は「ご飯を食べに行ったりはしました」と答え、「よくメディアでは犬猿の仲って書かれてたんですけどね、智之とは。『けど全然そんなことなくて』と僕は思っています」と笑いを誘った。
そして「それこそ2017年、18年と野球の話を結構していたんですけど19年くらいから僕のいう事に応えてくれるようになった。後輩なんですけど認めてくれたなと。やっと俺の事を認めてくれたなと」と当時を振り返った。
「巨人は選手同士にすごいまとまりがある」
山口氏は菅野よりも2歳上で巨人では合計5年間ともにプレーした。菅野は山口氏が巨人に在籍していた17年と18年に2年連続で沢村賞を受賞し、最多勝利、最優秀防御率のタイトルなども獲得している。
11年間所属していた横浜を離れて16年オフに巨人に入団した山口氏。チームに合流すると、外から見ていたイメージと全く違ったようで「選手同士にすごいまとまりがあるなと感じました」と切り出し、次のように続けた。
「一見、横浜のほうが自由そうに見えて巨人の方が個々みないなイメージが強かったんですけど、まずピッチャーはピッチャーでまとまりがある。そこで野手とピッチャーも交わっていた。そこの印象がすごく変わりました」
そして巨人に復帰した21年、22年シーズンを振り返り、かつて所属していた横浜と比較しながら近年の巨人のチーム事情に言及した。
山口氏は「この言い方が良いか悪いかは別なんですけど」と前置きし、「正直、僕がいた時の横浜を見ているみたい。特にピッチャー陣が。生え抜きで『どん』とした選手がいなくて、トレードで選手を取ってきて。そのトレードの選手たちがある程度頑張って。せっかくずっとあったジャイアンツのピッチャー陣というものからいろんな風が入ってきて。横浜の昔見ていてチームになってきていると感じていました」と持論を述べた。