警察に被害届を出すかについては、「特段公表していない」
投稿者友人の男性は、3人を撮影した後にJR東日本に電話したが、受付時間外だったという。刑事告発は特別に考えていないとしたが、JRや警察から要請があれば、動画提供などの協力をしたいとしている。
この時の様子については、数十人集まった鉄道ファンのうちの1人が、線路立ち入りを知ったときの動画をユーチューブに投稿している。動画には、カシオペア以外ほとんど映っていないが、「止まる」「あ、あ、おい!」といった騒ぎになり、「止まっちゃったじゃん、あーあ」「捕まえて来いよ、ちょっと」「逃げた」「走ってる、走ってる」との声が記録されていた。
JR東日本の首都圏本部が6月5日、取材に答えたところによると、3日18時ごろ、栃木県内の東北本線・蒲須坂―片岡両駅間の踏切近くで、上野発青森行きのカシオペア臨時列車が線路脇に人の立ち入りを見つけ、非常ブレーキをかけて緊急停車した。
乗務員が安全を確認して、線路内に人がいなくなったことから、14分後に運転を再開した。このトラブルで、特急を含め3本に最大14分の遅れが出た。けが人の情報は入っていないという。警察に被害届を出すかについては、「特段公表していません」と答えた。
3日は、赤いボディカラーで人気のある国鉄時代からのEF81形電気機関車がカシオペアの客車をけん引していた。
栃木県警の矢板署は5日、取材に対し、次のように答えた。
「当時は、警察への通報はなく、警察官は現場へは行っていません。ツイッターの動画については、存じ上げております。刑事告発はまだありませんが、必要があれば捜査します。鉄道ファンに対する苦情などは、特に来ていません」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)