広島・栗林良吏は勤続疲労? 救援失敗で5敗目...「守護神」復帰のカギは

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   球界を代表する守護神に上り詰めた広島・栗林良吏が苦しんでいる。

  • 写真:ロイター/アフロ
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「夏場以降を見据えて...」

   2023年6月4日のソフトバンク戦(マツダ)で、1点リードの6回に2番手として救援登板。不運な打球が続き、ピンチを招く。先頭・中村晃の打球で左翼・西川龍馬が目測を誤って二塁打となり、牧原大成の打球に栗林が反応したが太陽の光と重なり内野安打に。無死一、三塁の局面で何とか抑えたかったが、ソフトバンクのクリーンアップにのみこまれた。近藤健介の右前適時打で同点に追いつかれると、柳田悠岐に右翼フェンス直撃の三塁打で勝ち越しを許した。さらに、柳町達にも中越え二塁打を浴びて5連打で3失点。5敗目を喫した。

   新人の21年に開幕から22試合連続無失点の球団新記録を達成するなど、53試合登板で0勝1敗37セーブ、防御率0.86をマーク。新人王を獲得した。同年8月の東京五輪でも侍ジャパンの守護神を務め、2勝0敗3セーブ、防御率1点台と金メダル獲得に大きく貢献。昨年も48試合登板で0勝2敗31セーブ、防御率1.49と安定感抜群だったが、今年は試練が続いている。WBCで侍ジャパンに選出されたが、腰の張りで大会途中に離脱。開幕には間に合ったが、4月に4敗と救援失敗が続いた。右太腿のケガで5月1日に登録抹消。1カ月の調整期間を経て、4日のソフトバンク戦は復帰2試合目の登板だったが、本来の姿に程遠く集中打を浴びた。

   スポーツ紙記者は、「直球に本来のキレがないので、ウイニングショットのフォークを打者に見切られている。今年は度重なる故障でコンディション作りに苦心している。間違いなく勤続疲労の影響もあると思います。今のままでは守護神復帰は厳しい。勝負の夏場以降を見据えて無理をさせない方が良いと思います」と指摘する。

   チーム再建に向け、栗林の力は不可欠だ。この壁を乗り越えられるか。(中町顕吾)

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