詳細不明な「巨大観音像」の謎に迫る
相転移の漫画のように、即特定にたどりつく例もあれば、特定まで難航するパターンもあります。
2017年12月に、滋賀県のお寺で見つかった古い写真に写る「謎の巨大観音像」の正体を知りたい、というツイートが投稿されました。
写真には木製の足場で囲まれた巨大な観音像の近くで、大勢の老若男女が記念撮影をしている様子が写っています。投稿者によると、写真はお寺の先代住職の持ち物で、昭和初期に撮影されたものと思われるとのこと。お寺の関係者も、撮影された場所や観音像についての詳細が一切分からないようだ、と投稿者が補足していました。
【ついに判明!】とある一枚の謎の写真「この観音像はどこにあったのか?」写ったものをヒントに推理続々「ガチ勢すごい」「感動した」 -Togetter
写真が公開されると、Twitterでは観音像の見た目の特徴や材質、写真に写る僧侶の服装、背景に映る木々の種類、はては参加者が手にしているスコップの形状・年代まで、さまざまな角度から特定の手がかりを見出そうと試みるやり取りが交わされます。
情報を集約した結果、観音像は長崎県青島に設置されていた可能性が高いとの結論に。そこから、投稿者が現地の自治体担当者とやり取りを行った結果、1934年に建立され、1980年に台風被害で失われた「子安観音像」と判明したのです。最初の投稿から6日かけての特定となりました。
Twitterユーザーからは労いの声が寄せられ、投稿者も「この一週間の出来事は僕の人生の宝物です」と感想を述べています。